どんなに長生きな人でも、いずれは死が訪れます。
そのときを避けることはできません。
このときを終身保険では保険期間の終了と定めています。
終身保険では加入してから後の期間はすべて保険期間になります。
つまりいったん終身保険の被保険者になればその人がいつ死亡しようともそれはすべて保険期間内の死亡になります。
そこで、死亡保険金が支払われることになります。
これが、生涯にわたる死亡保障があるということです。
このように終身保険には定期保険のようないわゆる掛け捨て型とは異なり必ず保障が行われるもので、遺族保障に優れた機能を備えている保険といえます。
この記事では生涯にわたる死亡保障がある終身保険について説明していきます。
生命保険は入るべきか?
厚生労働省が出している完全生命表というものがあります。
これは何歳の時に何人生き残っているかどうかを表したものです。
この完全生命表からすると30歳の男性が40歳までに亡くなる確率は1%で50歳まででも約3.2%です。
つまりはほとんどの日本人男性は自ら命を絶たなければ50歳までは死なない計算になります。
生命保険は自分が死ぬほうにかけたギャンブルという見方もあります。
例えば、月々1万円の掛け金で死亡保障が5,000万円の保険に30歳から40歳までの10年間加入して死亡してしまった場合は負担した保険料は240万円で死亡保険金は5,000万円でるという結果になりますので、4,760万円を得したということになります。
ここで、重要なのは死ぬ確率はとても低いので、必要以上の保険には入らない事です。
終身保険は保障プラス貯蓄性
終身保険には満期保険金はありませんが、解約返戻金があります。
この解約返戻金は終身保険を長く加入し続けていると大きい金額になります。
この解約返戻金はイザという時の資金になります。
貯蓄性があるということで老後の保障を補うことができます。
定期保険は掛け金が安いですが、解約返戻金はほとんどありません。
終身保険のメリット
終身保険のメリットとしては
・必ず保険金が受け取れる
・貯蓄性がある為、解約返戻金がある
・一定期間がたてば、解約返戻金は支払い保険料を上回る
・保険料が一生変わらない
・相続税の節税対策になる
こういったことが挙げられます。
終身保険のデメリット
メリットがあれば当然、デメリットもあります。
デメリットもしっかり理解してから検討しましょう。
・積み立て部分がある為、保険料が定期保険よりも割高になる
・老後資金や大きな保険金を確保するのは困難
・必要な補償のすべてを終身保険だけでカバーするのは難しい
・将来もらう保険金や解約返戻金の価値が実質的に下がる事もありえる
保険料を負担しない生命保険
マンション経営が生命保険の代わりになるというのはイメージ付きにくいですが、生命保険の代わりになります。
これは、マンションをローンで購入するとローンの支払いの中に団体信用生命保険という生命保険がセットされています。
どういったことかと言いますと、マンションの支払いの途中で万が一の事があった場合はローンの支払いがゼロになるという保険です。
マンション経営を生命保険として考えた場合の大きなメリットとしては
・マンション経営の場合は入ってくる家賃収入で生命保険料を支払う
・万が一の事があった場合は、そのまま貸しても遺族年金のように、家賃収入を毎月、受けとる事ができる
・無借金のマンションが残るので売って現金化する事もできる
生命保険に加入する場合ですと必ず保険料は発生しますが、その保険料の支払いを家賃でやっていくので、負担がないです。
保険料を払う事なく大きな保障を受けれるという事は大きなメリットです。
まとめ
この記事では生涯にわたる死亡保障がある終身保険について説明してきました。
定期保険と比べて終身保険は掛け捨てではありませんので、保険料をずっと支払っていけば解約返戻金という形でお金も戻ってきますので、貯蓄性が高いです。
注意しないといけないのは保険料が高めになるという事です。
途中で解約してしまうと解約返戻金は少なくなりますので、貯蓄も含めて検討する場合は払い続ける事ができるかどうかをよく考えましょう。