銀行にお金を預けると利息が付いてきますよね?

この利息の計算方法には「単利」と「複利」というものがあります。

この記事では仕組みや特徴について説明していきます。

目次

単利とは?

単利は預けたお金(元本)に対してのみ利息が付くものです。

例えば100万円を預けて年利が10%としますと一年後に受け取れる110万円で

1年間の利息は10万円となります。

そしてその次の年も元本100万円を基準に計算しますので利息分は10万円ですので

2年間で20万円ということになります。

複利とは?

複利の場合はある一定の期間ごとに支払われる利息が次の期間の元本に追加されます。

この利息が足された元本をその期間の元本として新たに利息を計算していく事になります。

例えば100万円預けて年利が10%の場合は一年間で10万円が利息ですが、2年目の利息の

元本は100万円+10万円で110万円となります。

つまり2年目の利息は11万円となり1年目よりも増えます。

長い目で見ていくと元本がどんどん増えますので利息分も大きくなります。

実際の複利の効果は?

■実際に元本100万円、年利2%で20年間預け入れた場合

単利 100万円+40万円=140万円

複利 100万円+485,947円=1,485,947円

■実際に元本500万円、年利2%で20年間預け入れた場合

単利 500万円+200万円=700万円

複利 500万円+2,429,737円=7,429,737円

■実際に元本500万円、年利2%で30年間預け入れた場合

単利 500万円+300万円=800万円

複利 500万円+4,056,808円=9,056,808円

■実際に元本1000万円、年利2%で30年間預け入れた場合

単利 1000万円+600万円=1600万円

複利 1000万円+8,113,616円=18,113,616円

利息の差を比べると複利の方が単利の利息を上回る事が分かります。

金額と期間で差はどんどん開いていくのが分かりますね。

複利でお金を増やせる投資商品は?

■積立預金

毎月一定額を積み立てて預金を増やしていくものです。

預金には利息が付き、受け取る際には元本に利息を足した額で計算していきます。

複利効果は期待できますが、現在の預金金利は0.02%とかなり低いです。

かなりの時間をかけない事には複利の効果は実感しにくいでしょう。

■投資信託

投資信託は投資家からお金を集めたお金を資産運用のプロが運用してくれるものです。

投資信託は一定期間ごとに追加購入していくと複利効果が期待できるものです。

ただ、一定の投資利益を分配していく分配タイプの投資信託は複利効果があまりありません。

分配型投資信託は人気の商品ではありますが、複利を目的で購入するには向かない商品です。

■株式累積投資(かぶしきるいとうとうし)

株式累積投資とは、毎月一定の額で株式を購入する投資方法になり

「るいとう」るいとうとも呼ばれています。

1銘柄につき月々1万円以上1,000円単位の一定額(上限100万円未満)で同一株を買付ける

ので株式を積み立て方式で購入するイメージです。

るいとうは配当金が運用元本に組み込まれるので、複利効果を見込むことができます。

投資商品って必ず複利ですべて運用できる?

複利計算は前提として毎年一定の利率で運用できるからこそ効果を発揮します。

基本的に複利の商品は毎年一定ではない商品が多いです。

投資商品ですので、年によってはプラスの運用効果を発揮する年もあれば

マイナスの運用効果をもたらすこともあります。

毎年3%ずつ運用が保証されている商品があれば夢のような話です。

複利効果というのは利益を再投資して効果を得る事ができるのですが、常に

一定の利率で資産が増えるという事は考えにくいです。

不動産投資における複利効果とは?

不動産投資における複利とは1戸の物件で得られた利益を元手に別の物件を所有する事をいいます。

利益と利息は厳密に言いますと複利効果というより複利運用になると思いますが、利益を新たな

不動産投資に回すことにより資産をどんどん増やしていく事ができます。

1件を所有しますと家賃収入が入ってきますのでその家賃収入を2件目の資金に回すことにより

効率よく2件目を所有する事ができます。

まとめ

資産形成のスピードを上げるには複利運用はとても重要です。

複利は投資利益の再投資ですので、投資で得た利益を再び投資し効率よく運用しましょう。