老後資金をつくる為の方法はいろいろとあります。

手堅くお金を貯めるには貯蓄ですが、効率よく老後の資金作りができるかどうかについては疑問もあります。

お金を増やすには投資する事も検討しないとうまく老後資金をつくる事は出来ないと思います。

貯蓄と比較すると、投資商品は収益性に期待が持てますが、一方で元本割れの可能性がある商品であることも知っておいた方が良いです。

この記事では老後資金をつくる前に知っておきたい金融商品の基本について書いていきたいと思います。

老後資金の資金作りを始める前に知っておきたい金融商品の基本

老後資金を準備するための保険商品はたくさんありますし、公的保険を補完する国の制度もあります。

また、単純に貯蓄をしておくという方法もあります。

老後資金を準備する方法はさまざまにあると言えますが、それぞれ特性が異なるので、よく理解したうえで選ぶ必要があります。

まず、老後資金をつくるうえで外せないポイントとしては『流動性』『安全性』『収益性』があります。

これは金融商品の性質としてあるものですがどんな金融商品でも、このすべてを満たすものは存在しないです。

老後資金づくりにあたってはどの部分を優先するかどうかを知っておくことで、老後資金づくりの方法に適した商品が選べます。

【安全性】資金が減ってしまう事はないか?

安全性とはその方法で運用した資金が減ってしまうリスクの少なさのことです。

安全性を重視するのであれば、元本保証があるのかどうかに着目した方が良いです。

どんな資産運用も、お金を増やすために行うわけですが、安全性は収益性と裏表の関係にあり、安全性を追求すると収益性は劣ることになります。

銀行の普通預金も、元本保証ですが、利息はほとんどつかないくらい低いです。

ただ、普通預金はいつでも引き出すことができるというメリットはあります。

【収益性】リターンの期待はできるのか?

どれほどのリターンが期待できるか、それが収益性です。

安全性を犠牲にして、リスクをとればとるほど収益性は高まります。

株やFX、デリバディブと呼ばれる複雑な金融商品などは、資金を何倍にも増やせるチャンスがあります。

ただ、瞬時に元金がゼロになってしまう危険性さえあります。

【流動性】現金に換金しやすいか?

流動性とは簡単に言うと「現金に換金しやすいかどうか」ということです。

例えばですが、公的年金は一度支払った保険料を返してもらうことはできません。

何があっても、将来、年金として受け取る以外ではお金は手元に戻ってこないのです。

事情で急にまとまったお金が必要になることもあると思います。

そんなとき、流動性が高い方法で資金づくりをしておく事で緊急時に対応する事ができます。

老後の資金作りで重要なのは安全性

老後資金づくりで大切なものはなんでしょうか?

それは安全性です。

老後資金は、働いて収入を得ることの難しくなった老後に必要なお金です。

たとえば株やFXで老後資金を貯めようとして、運用に失敗し、いざ老後にはお金が足りなくなってしまったら、その時点から失敗を取り戻すことは非常に難しいでしょう。

そのため、老後資金は元金を減らさないことが大事だと言えます。

しかし、安全性を重視すれば収益性は下がってしまいます。

ある程度は仕方ないのですが、少しは増えないとわざわざ資金を投入する意味がありません。

老後資金づくりは、安全性を最重視しながらも、どれだけの収益性を確保できるか、という選び方になるのです。

投資商品のそれぞれの特徴

老後の資金作りを始める際には投資商品のそれぞれの特徴を理解しておく必要があります。

投資商品のそれぞれの特徴はまとめると以下の通りです。

■外貨預金

外貨預金は「外国の通貨」で預ける預金です。

満期日の為替レートが預け入れた時より円安になっていれば為替差益が生じます。

満期日の為替レートが預け入れた時より円高になっていれば為替差損が生じます。

■仕組預金

デリバティブ取引を組み込んだ預金商品の総称です。

通常の預金と比べると金利が他の定期預金より高めに設定されています。

円建て仕組預金は中途解約の際には違約金はありますが、預金保険の対象となり、満期まで預けるなら元本は保証されます。

■投資信託

資金を集めて運用している投資商品。

投資信託委託会社の専門家(ファンドマネージャー)が決めた運用方針に従って公社債や株式などさまざまな投資先に分散投資して運用されます。

ただ、注意しないといけない部分としては投資信託には元本保証がありません。

■金銭信託

信託銀行が利用者にかわってお金を管理、運用する金融商品です。

元本補てん契約により元本が保証される商品と元本補てん契約がなく元本が保証されない商品があります。

■株式投資

株式投資とは、株式会社に対する「出資持分」のことです。「株式を保有すること」は、「会社に対して出資をすること」です。

株式投資の最大の魅力は値上がり益であり、預貯金にはない大きな収益が期待できますが、値下がりや倒産などリスクもあります。

■公共債

公共債とは国が発行する国債、地方自治体が発行する地方債、政府系の機関が発行する政府機関債などの総称です。

公共債の特徴として一部の債券を除いて市中取引量が多いことから換金性に優れていることや、それら債券は非常に信用度が高い国や地方自治体といった公的セクターが発行元となっている比較的安全性の高いとされていることが特徴です。

■個人年金保険

「将来の年金受け取り」+「資産形成(運用)」+「死亡保障」の機能をあわせ持つ商品です。

万一、年金の受け取り開始日前に、被保険者が亡くなった場合には、遺族に死亡給付金が支払われます。

ただ、「途中解約すると元本割れする」という大きなデメリットもあります。

個人年金保険は途中で解約することは可能ですが、解約返戻金はそれまでに支払った保険料の総額よりも少なくなってしまいます。

特に加入してから3年以内は半分以下になる事もあります。

■純金積立

毎月一定の金額で金を自動的に購入します。

金の価格が安いときには多く買え、高いときには少なくなります。

金は安定した資産ですが、買ったときよりも価格が下がる可能性もあります。

積立型の投資は基本的に長期投資ですので、場合によっては、放置した後に、気付いたら金の価格が大きく下がってしまっていたという事もありえます。

■不動産投資

不動産投資とは、利益を得ることを目的として不動産に投資することです。

具体的には、アパートやマンションなどを購入して家賃収入を得たり、購入した物件の価値が上がったときに売却し、その差額で利益(売却益)を得ることを言います。

現在、主流となっている不動産投資は売却益よりも家賃収入(運用利益)を期待して投資する方法です。

不動産投資の最大のリスクは空室リスクです。

当然、入居者がいなければ賃貸収入は入ってきません。

この空室リスクを抑える為にも入居者から需要のある物件を選ぶ事がとても重要です。

長期的な空室を防ぐ方法については不動産投資のリスクである空室を早く埋める為にできる事でご紹介しています。

物件さえ間違わなければ空室はそんなに怖くありません。

まとめ

この記事では老後資金をつくる前に知っておきたい金融商品の基本について書いてきました。

老後資金は元金を減らさないことが大事です。

だからといって全くリスクをとらないというのは考えものです。

リスクをとらない方法としては預金がありますが、インフレ時に役立つ資産運用とは?の記事でもご紹介していますが、インフレリスクはあります。

リスクが全くないものはないと思います。

どうしても収益性を求めてしまう方は老後資金には手をつけず、別のお金でリターンの高い金融商品へ投資すると良いと思います。