投資物件とは自分が住む家ではなく、家賃収入などの「収益」を発生させるために存在する物件です。

不動産投資はサラリーマンの副業として、人によっては、「本業」として取り組む人もいます。

不動産投資物件を購入する際は数千万円単位の高額の買い物になるため、自己資金で買える人はなかなかいません。

ローンを利用して、購入する方が大半です。

投資物件を購入する際は不動産投資ローンという専用のローンを利用します。

一般的な住宅ローンを利用して購入しようと考えている人もいらっしゃいますが、基本的に一般的なローンは利用できません。

この記事では不動産投資ローンと一般的な住宅ローンの違いについて書いていきたいと思います。

目次

不動産投資ローンと一般的な住宅ローンの違い

住宅ローン「マイホーム購入の為のもの」と不動産投資ローンとは大きく違う点は3つあります。

■貸付の目的が違う為、審査基準が違う

住宅ローンは本人の年収など返済能力が重視されますが、不動産投資ローンは事業の採算性や可能性が重視されます。

■不動産投資ローンは審査が厳しい

不動産投資ローンはマンションやアパート経営を継続していくにあたり、様々な障害が起こる可能性があると金融機関も想定して融資しますので、不動産投資ローンは審査が厳しくなります。

■金利の設定が不動産投資ローンは高め

不動産投資ローンの考え方が住宅ローンに比べると違い事業性のローンにあたりますので、金利が違います。

住宅ローンの金利のイメージで検討するとかなり高く感じます。

この3つが大きな違いになります。



一般的な住宅ローンは利用できない理由

一般的な住宅ローンで投資物件を買うことは、可能なのでしょうか?

基本的に住宅ローンで投資用物件を購入することはできません。

住宅ローンは基本的な要件として、購入しようとする不動産に本人が日常的に居住する事が前提となっていますので、不動産投資物件を購入する為に利用する事ができません。

一般的な住宅ローンを利用するとどうなるか?

過去に投資用物件であること隠して、住宅ローンを利用した事例もありました.

その結果、後々に契約違反と発覚し、結果として一括返済を銀行から求められたケースもあります。

昔は隠し通せた事例もよくあったようですが、現在は銀行のチェックや対策もかなり高度化しています。

投資用物件として購入するのを隠し通すことは、絶対的に不可能だと思います。

一般的な住宅ローンで不動産投資を始めたケース

一般的な住宅ローンで投資物件は基本的に購入できません。

しかし、実のところ、結果的に住宅ローンで投資物件が手に入った事例があるのも事実です。

住宅を購入する人の事情によっては、自分が住むために家を購入した物件を、結果的に他人に貸していた、という事例も実在します。

もっと一般的な事例としては、家の購入後に転勤が決定し、戻ってくるまで家を貸しておくというケースもあります。

これらのケースは意図せずとも、結果的に住宅ローンで投資用物件を手に入れていることになります。

しかし、最初から投資用物件を購入するつもりではないため、「お咎めなし」になっていることが多いです。

不動産投資ローンを組むことの大きなメリット

金利が高めで、一般的な住宅ローンとは違い審査も厳しくなる不動産投資ローンですが、不動産投資を始める際には不動産投資ローンは重要なものです。

大きなメリットとしては

■購入資金が無くても不動産投資を始める事ができる

不動産投資ローンを利用して、銀行などの金融機関から不動産購入資金の融資を受ける場合は、購入する不動産を担保に融資を受ける事ができますので、この物件の担保力が高ければ資金がなくてもいい物件があればすぐに始める事ができます。

特に、サラリーマンの方などはまとまった資金貯めるのには時間がかかりますし、今の生活がある中で投資にまとまったお金を充てるのは難しいと思います。

■レバレッジを効かすことにより高額の不動産を購入できる

レバレッジとは経済活動において、他人資本を使う事で自己資本に対する利益率を高める事です。

レバレッジ効果とは「テコの原理」の事をいい、この「テコ」となるのが「銀行融資」になります。

不動産投資は借金の力をレバレッジとして使うわけですが、これを利用する事により効率よく投資できます。

このレバレッジを効かせなければ、他の投資と変わらない非効率な投資になります。

まとめ

この記事では不動産投資ローンと一般的な住宅ローンの違いについて書いてきました。

一般的な住宅ローンと不動産投資ローンは審査基準や金利などは異なります。

また、不動産投資を始めるなら知っておきたい住宅ローンの審査の内容の記事でもご紹介していますが、一般的な住宅ローンと比べると審査基準が違います。

一定の条件をクリアしないと利用できない事も抑えておいた方が良いです。