老後の収入が減るのではないかと不安を抱えている方は年々増えてきています。

年金問題に関しては毎日のようにニュースになっているので、不安がない方はほぼいらっしゃらないのではないかと思います。

会社に勤めて年齢を重ねていくと老後をイメージし始めます。

若い方ですと、老後はまだまだ先の話だし仕事や家庭が落ち着いてからで考えたらいいかなという方もいらっしゃいますが、時間が経つのはあっという間です。

そんな中で現行の年金制度でいくらもらえるのか?ある程度知っておいたほうが良いですし、年金を少しでも多く受け取る方法はあります。

この記事では年金を多く受け取る方法について書いていきたいと思います。

目次

年金をいくら受けとれるか知る方法

漏斗に受け取ることができる厚生・共済年金の金額は働いていた時に平均年収で変わってきます。

日本年金機構の「ねんきんネット」を利用すれば自分がいくらくらいの年金をもらえるかどうかを知る事ができます。

年金の加入履歴や年金額の計算に加えて、支給開始年齢を繰り上げ、繰り下げした場合のシュミレーションも行えます。

年金はいくらもらえる?

年金はいくらもらえるのかどうかの目安となる金額を計算してみます。

仮に会社員として22歳から60歳まで働いて現役時代の平均年収を400万円だとすると65歳から受け取れる年金は毎年、毎年約160万円です。

月々の年金の金額としては約13万円です。

自営業者の場合はそれよりも少なく約78万円になります。

ただ、注意したいのは年金額は一定ではなく、物価と賃金の変動により毎年改定されます。

また、最近国会でも年金の受給開始年齢の引き上げが検討されていますので、自分がいくらいつから年金をもらえるのか、きちんと把握してそれに見合った貯蓄計画を立てる必要があります。

【受け取れる年金の目安】

現役時代の平均年収300万円:受け取れる年金額は約140万円

現役時代の平均年収400万円:受け取れる年金額は約160万円

現役時代の平均年収500万円:受け取れる年金額は約180万円

現役時代の平均年収600万円:受け取れる年金額は約200万円


受け取れる年金を増やす方法

年金の受け取れる金額は基本的に働いていた時の平均年収で決まるわけですが、受け取れる金額を増やす方法もあります。

■繰り下げ受給

年金の受け取りを遅らせる、繰り下げ受給で、支給開始年齢を65歳より後にする事でもらえる金額を増やせます。

ただ、年金を受け取る権利は5年で消滅してしまいますので、70歳までに受け取るようにしなければなりません。

■60歳以降も任意加入する

国民年金の加入期間は20歳から60歳になっていますが、60歳以降も引き続き国民年金に加入して年金の受け取る金額を増やすことができます。

だだし、任意加入できるのは65歳までとなっていますので、注意が必要です。

■60歳以降も厚生年金に加入し続ける

60歳以降も仕事を続けて厚生年金に加入し続ける方法です。

年金の加入期間が長くなることによりそれだけ年金額が増えるという事になります。

もらえる年金が少ないかもしれないと感じる方はこれらの方法を検討するとよいです。

まとめ

この記事では年金を多く受け取る方法について書いてきました。

現行の年金制度で受け取れる年金の金額は現役時代の年収が600万円あったとしても年間で200万円ですので、毎月16万円程で生活しなければなりません。

老後が危ない。老後破産をする可能性の高いパターンとは?の記事でも書いていますが、最近では老後破産という言葉も聞くようになりました。

年金の受給金額を増やす方法はありますが、年金だけでは不足することは目に見えていますので、現役時代に貯蓄計画をしっかりと立てておくことが重要です。