海外旅行で事故・災害・犯罪家財および犯罪被害などで何かしらのトラブルに遭遇した人数は年間で20,387人です。
このうち発生した保険金の支払い内容のうち
1.治療・救援費用
2.携行品損害
3.旅行事故緊急費用
となっています。
つまりは病気やケガ、荷物の盗難や荷物が届かないなどのトラブルは多いです。
海外旅行に出かける際に保険はどうするかと必ず考える部分ではありますが、トラブルに遭遇する確率って低いから必要ないんじゃないのかと思われる方もいらっしゃいますが、かなり重要です。
この記事では海外旅行保険の必要性。何故、必要なのか?について書いていきたいと思います。
目次
海外での治療費や救援費用はかなり高額
海外では当然、国が違うので日本のように3割負担でまかなう事ができるわけではありません。
海外旅行に行く際には急な病気になったり事故でケガをしたりする場合は高額な治療費がかかります。
海外療養費制度という海外旅行中や海外赴任中に急な病気やケガなどによりやむを得ず現地の医療機関で診察を受けた場合、申請によって一部医療費の払い戻しが受けれる制度はありますが、使い勝手が良いわけではないです。
医療費自体が国によっては高額でさらに健康保険が使えずまるまる自費となると相当な負担になります。
海外の医療事情
国によって医療事情は様々ですので旅行先については公的機関のホームページなど信頼できる情報源から最新の情報をきちんと確認しておくことが大切です。
大まかな海外の医療事情は以下の通りとなります。
アメリカ(ニューヨーク)アメリカの医療費は全般的に高額で救急車も有料です。ニューヨーク市マンハッタン区では特に高額(同区外の2倍から3倍)で急性虫垂炎を併発したケース(8日入院)で7,000ドル、上腕骨骨折による入院手術(1日入院)で15,000ドルの請求された例がある。
中国(北京)先進国と同様の医療が受けられる外資系医療機関では医療が高額になりがちで緊急入院1日10万~20万円、日本へ移送の場合は数100万円~1,000万円を請求されたこともある。
タイ:バンコクでは代表的な私立病院の医療水準は高い。
フランス:診察料、検査代、薬代などの治療費が非常に高額になる可能性が高い。
イタリア:旅行者は私立病院を受診する事が多いが医療費が高額。
資料:外務省ホームページ「世界の医療事情」
海外旅行保険はクレジットカードの保険で十分
海外旅行保険に加入すればいざという時に広い範囲で保障となります。
当然、保障を手厚くすれば保険料は高くなります。
そこで、クレジットカードに自動的に付帯している海外旅行保険がオススメです。
年に一度は海外旅行に行く方はその都度、任意で保険に加入するよりもクレジットカードに加入した方がお得な場合があります。
特に「ゴールドカード」などは年会費が1万円以上かかりますが手厚い補償やサービスが受けられるのが魅力です。
クレジットカードに付いている保険の注意点
クレジットカードにも保険が付帯していますが、保障内容はよく確認しておきましょう。
注意すべき点としては
・ケガの補償は付いているが、病気の補償が付いていない事がある
・比較的に補償金額が低い場合がある
カードには何もしなくても保険がついてくる「自動付帯」と持参するクレジットカードを旅行前に使用していないとつかない「利用付帯」があります。
自分のカードに保険が付いているから安心していても旅行前にカードを買い物などに利用していないと保険が使えない事もありますので「利用付帯」の場合注意が必要です。
自動付帯保険の場合は年会費無料のカードには付いていない事が多いです。
まとめ
この記事では海外旅行保険の必要性。何故、必要なのか?について書いてきました。
任意で海外旅行保険に加入して補償を手厚くするのも良いですが、まずはクレジットカードに付帯している補償を確認してみましょう。
クレジットカードの補償が充実していればクレジットカードの保険のみで十分足りる可能性もあります。