老後資金は夫婦世帯で約3,000万円、単身世帯で約1,600万円は必要です。

年金をはじめとする社会保障制度にだけ頼っていても「老後破産」「老後貧困」と呼ばれるような状況に陥りかねません。

老後の不安としては

・収入が著しく少ない

・頼れる人がいない

・貯蓄がない

といったケースがほとんどです。

最近よく耳にするようになった老後破産ですが、老後破産になる理由とはどんなものでしょうか。

・終身雇用が事実上なくなり生涯収入が減少する人が増加

・年金の受給開始年齢の引き上げ

・長寿の人が増えて老後の必要資金が増加

・晩婚化で子供を設ける年齢が高くなった

このほかにも様々な理由はありますが、時代が流れて人生設計の考え方にこれまでの常識が通用しなくなってきたという傾向にあるようです。

老後破産になりやすい傾向【人生設計の見通しが楽観的】

会社に勤めていると毎月決まった日に給与がもらえて、決まった月に賞与がもらえますので受動的になってしまいがちです。

会社の仕組みに乗っかっていれば何とかなるだろうといった具合にある意味人生を人任せにしてしまい実際に老後を迎えた時にこんなはずではなかったという結果になってしまう人も増えています。

老後破産になりやすい傾向【毎月の収入をほぼ使っている】

その月のうちにほぼ全部使ってしまっている生活スタイルの人はそれがいつまでも続くわけではない事実を知っておく必要があります。

いつかは必ずやってくるリタイヤの時に収入と支出のバランスが一気に崩れる事は明らかなので今の生活スタイルを改めなければ老後破産を招くことになります。

老後破産になりやすい傾向【子供を授かる年齢が高い】

晩婚化に伴い第一子を授かる時期が高齢化しています。

子供の学費・教育費が一番かかる時期にすでに現役世代からリタイヤしていると費用負担が老後資金から賄わないといけなくなります。

老後に備えた貯蓄であっても教育費需要だけで底をつく可能性はあります。

老後破産になりやすい傾向【病気に対する備えが不十分】

老後は現役世代と同じくらい時間が長いです。

老後破産してしまった人の中にはガンなどの大病にかかってしまったことにより想定外の出費が生じて計画が狂ってしまったというパターンもあります。

高齢になると病気のリスクは高まる事についてはある程度予想は出来ます。

ガン保険や医療保険などでの備えが不足していた為に老後資金が減ってしまうと生活自体が成り立たなくなります。

老後破産になりやすい人には意外な特徴があります。

定年退職時に1,000万円以上の貯蓄があり老後の備えが十分であると思われた人に多いようです。

この1,000万円以上の退職金を受け取った人になりますが、仮に1,000万円の貯金があったらどうでしょうか。

例えば妻が有料老人ホームに入ったと仮定しますと毎月かかる費用の相場としては月額20万円です。

夫婦二人の収入として厚生年金が20万円だけであればその20万円はすべて有料老人ホームの費用に消えてしまいます。

夫が貯金を切り崩して月々14万円で生活したとしても1,000万円の貯金は6年で底をつきむ貯金状態になります。

もし何かしらの支出を老後に強いられたとしたら貯金は底をつくのは目に見えています。

退職金が出れば少しは老後の資金を準備することができますが、定年退職で老後を迎えたときに、退職金がどのくらい出るのかわからなければ老後の生活設計も立てる事ができません。

現在は世代格差や業界間格差ともいわれる中で「退職金制度をなし」という企業も増えてきています。

退職金制度なしという企業は就労条件総合調査(厚生労働省)によると10年ほど前は13.3%だったのが2013年は24.5%へとなり全企業の4分の1を占めるまでになっています。

退職金は100%出るという保証はどこにもないわけです。

この記事では老後の生活費に困らない為に今からできる事について書いていきたいと思います。


まずは自己分析から始める

老後の生活に困らない為にはどうすればいいのか考える前にまずは現状の自分の自己分析から始めると良いです。

■自分の性格とお金のクセを知る事

自分のいままでのお金に対する使い方などは過去どのように使ってきていますか?

初めてもらったお年玉やバイト代、お給料についてどんな風に使ってきていますか?

無駄遣いもあったでしょうし、このお金を他に使っておけばよかったなど過去に失敗をしたとしても今からの方が大切なので特には気にしないでいきましょう。

■無理なくできるお金の習慣を考える事

何事もそうですが、続けられることができなくては全く意味がありません。

例えば貯金に挑戦してみたいと思ってすべての事に挑戦してみたいとすべての事に取り組むわけではなく本当に自分にできる事なのかをよく考えてみてください。

雑誌などにある一日100円以下で作る節約メニューを作ったり、外出する前に家電のコンセントを抜いたり、こういった地道なコツコツ方の節約術を継続的につづけられますでしょうか?

ちょっと向いていないなと思われるならもっと大胆な支出カットを考えた方が良いと思います。

■今の固定支出を考えてみる事

この支出は本当に必要な支出なのだろうか?と自分に問いかけるクセを身につけましょう!!

私たちは便利や横並びの価値観に知らず知らずのうちに慣れ親しんでいる部分があります。

そのため、一見固定費と思われる支出(携帯電話やたばこなど)についても疑ってみましょう。

この固定費に疑いを持つことにより自分の価値観が形成されていくと思います。

■お金を増やす目標とお金以外の楽しめる行動目標を持つ事

勘違いする方も多いのですが、ただ単にお金を増やすだけで人生有意義なものに変化するわけではありません。

いくら貯めるという数値目標も大切だとは思いますが、それ以外の行動目標を持ちましょう。

やりたいことや夢があればよりお金を増やすための原動力となります。

例えば1年に一回は海外旅行したいといった自分をリフレッシュさせる為の楽しみを上げてみてください。

■お金を増やせる環境なのかを判断する事

今、安心してお金を増やせる環境にありますでしょうか?

現在、リボ払いや完済できていない高金利の借金があったりするのではどれだけ節約しても全くお金は増えません。

ザルで水をすくい続けているようなものです。

早急に対処しましょう。

■期間設定と数字で自分自身を知る事

期間設定をまずすることが大事です。

余りにも長すぎる時間設定をしては何が変わったのかわかりません。

例えば3ヵ月と設定してみるとかです。

そしてまず3ヵ月経ったら振り返ってみましょう。

初めに決めた目標の達成具合はどうだっただろうか?当初思い描いていた理想と現実。

それを数字によって見える化させているのです。

3か月間でどの部分でこうなった等、感想を自分自身の言葉で書きだすという作業もお勧めです。

お金を増やすには投資は必要

投資とは利益を得るために事業などに資金を投下することになりますが、投資の中の株式投資は1553年にイギリスで設立された合資会社「ロシア会社」で始まり1602年にオランダで設立された「東インド会社」によって本格的に活用されてヨーロッパに広がっていきました。

当時のヨーロッパは大航海時代で、世界との貿易で富を求めるために航海に出たわけですが、失敗するケースも多かったため、資金繰りの一環として周囲から資金を募っていました。

私たちの周りにも投資を募る様々なものがあります。

例えば一口馬主等も高価なサラブレット「競走馬」をみんなで購入して調教費などをみんなで分散して獲得賞金を分けあるというスタイルです。

東インド会社にも一口馬主のように投資家が事業や設備にお金を出して、その見返りとして利益の一部を分配していました。

投資は様々なものがありますが、投資には「リターン」「リスク」が必ずあります。

この記事では投資の楽しさリターンとリスクについて説明していきます。

投資で必ず耳にする言葉としてリスクとリターンがありますが

リターン=投資で得られる利益

リスク=リターンの振れ幅

リスク=マイナスイメージというわけではないです。

リターンとリスクは切っても切れない関係で大きな収益を期待できる投資であればあるほど、リスクは大きくなります。

例えば、預金は「ローリスク・ローリターン」で株式投資は利益や元本保証はないですが、その分リターンを見込めるので「ハイリスク・ハイリターン」の商品と言えます。

投資においてはこのリターンとリスクの関係性を十分に理解したうえで、自分のライフスタイルに合う投資を選ぶことが重要です。

投資をして得られる利益をリターンといいます。

リターンにはキャピタルゲインとインカムゲインがあります。

キャピタルゲインとは

所有する資産の価値が上がった時に売却し、それによって得る利益の事を言います。

この資産には不動産(土地、建物)、株式や債券などの有価証券、外国為替で得た利益などがあります。

他にも貴金属やゴルフ会員権などもこの資産に含まれます。

株式など価格が変動する投資商品を安く購入して価格が上がった時に売却した時の利益はキャピタルゲインと呼び価格が下がった時に売却して損失を出した場合をキャピタルロスと呼びます。

このキャピタルゲインの特徴としては大きく利益を見込める事です。

インカムゲインとは

資産を所有し続けることにより得られる安定した現金収入の事を言います。

不動産投資でいいますと家賃収入がインカムゲインです。

家賃収入以外でも銀行の金利、債券の利息、株式投資の配当金、投資信託の分配金などがインカムゲインとなります。

特徴としては安定性はありますが、キャピタルゲインのように1回の利益は大きくありません。


老後に向けてお金を増やす方法

老後に向けてお金を増やす方法は数えきれないほどありますが、代表的なものを紹介していきます。

■株式投資でお金を増やす

資産運用と聞くと株式投資を思い浮かぶ方が多いと思います。

多くの専門家もイチオシの投資が株式投資になります。

株式投資はお金を増やす方法というだけでなく経済の勉強につながったり、世の中に対する視野が広がるというメリットもあります。

また株式投資に近い投資方法としてETF(上場投資信託)があります。

これは国内外の取引所に上場し、通常の株式と同様に市場で売買される投資信託の事です。

特徴としては運用コストが低いので個別銘柄の分散投資に比べるとETFは少額での分散投資も可能です。



■積立投資信託でお金を増やす

積立投資信託の大きなメリットとしては

・100円という少額から投資が可能

・回数を分けて長期で運用するので買うタイミングの分散ができる

・一度始めると自動的に投資を続けることができる

■iDeCo(イデコ)でお金を増やす

確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」というのは年金資産の運用管理を加入者個人が行う制度の事です。

自分が支払った掛け金の額と自ら運用した成果によって将来の年金給付額が決まるものです。

60歳までの間に毎月5,000円以上の掛け金を積み立てていきますが、掛け金には上限があります。

サラリーマンや専業主婦の場合は上限が23,000円、自営業者の上限は68,000円の決まった額を出してそのお金を元に自分で選んだ投資信託や定期預金などの金融商品を組み合わせて運用する制度の事です。

この積み立ててきたお金は60歳以降に運用して貯まったお金を年金や一時金として受け取る事ができます。

■不動産投資でお金を増やす

不動産投資はいい物件さえ購入する事ができれば、安定的に家賃収入を受け取る事ができ手堅くお金を増やす事ができます。

特にまとまったお金が必要なく始める事ができ、資産価値の高い物件であれば銀行などが全額融資してくれることもあります。

ローンを利用して始める場合は自営業者より会社員の方が有利で金融機関の審査に通りやすいです。

現役時代にローンを完済しておけば、将来の定期的に受け取れる安定収入にもつながります。

リスクは負いたくないサラリーマンには不動産投資

日本最大級の不動産情報サイトホームズを運営しております株式会社LIFULLの調査によりますと30代~50代が中心で4割以上はさら会社員の方という事でした。

43%は会社勤めと並行して不動産投資を行っているようです。

年齢構成に関しても40代が35.2%と最も多く、30代も22.8%と比較的若い世代が中心になっている様子です。

不動産投資はお金がないとできないものというイメージが強いですが、お金がなくても仕事をしていればその働いていることが信用力となり金融機関の融資を受ける事が可能です。

会社に勤めながら投資をすると考えるとまずネックになるのが、時間の管理だと思います。

不動産投資は所有した後は不動産管理会社に物件を任せる事ができます。

不動産管理会社に委託するには月々賃貸管理費がかかりますが福岡の管理費の相場は家賃の5%です。

この5%を払う事により入居者の対応を全般してくれますし、家賃の回収もしてくれます。

不動産管理会社に委託する事によりオーナーがする事というのは不動産管理会社から報告を受けた件に対して指示を出すだけです。

不動産を現金で買うとなるとかなり時間もかかりますし、お金を貯める為にいろんな事を我慢しなければなりません。

不動産投資のいいところはローンを利用できる事です。

何か投資を始めようとする場合はまとまった資金が必要です。

例えば、株式投資を始めたいから銀行にお金を借りに行っても貸してくれませんよね?

不動産投資を始めている方のほぼすべての人がローンを組んで購入しています。

また、マイホームなどの自分で住む目的の不動産と決定的に違う部分があります。

住宅ローンを組んで持ち家を買う場合は当たり前の話ですが、自分の財布の中から返済しますよね?

マンション経営の場合は購入する物件にすでに人が住んでいます。

その住んでいる入居者は月々家賃を払っているわけですから、マンション経営を始めた瞬間に家賃収入が毎月入ってくるわけです。

この家賃収入を月々のローンの返済に充てるわけです。

つまり、お金が自分の財布から出ていくわけではなく、入ってくる家賃収入でローンを払っていくわけですからローンを払うという痛みはありません。

不動産投資は投資ですので、当然リスクもついてきます。

大きなリスクとしては空室リスクですが、入退去の際にはリフォーム費用がかかります。

リフォーム費用やエアコンが壊れた時の修理は基本的にオーナー負担です。

このリフォーム費用としてはワンルームの場合は高くて10万前後ですので、ある程度の貯金があったときに空室になった時も慌てなくて済みます。

不動産投資は空室には100%なりませんという事は言い切れませんが、この空室の期間を短くする事は可能です。

方法としては人口が今後も伸びていく街の中心部の物件を買う事です。

よく「家賃とかずっと入らないでしょ」と言われることも多いですが、その通りです。

必ず入居者は入れ替わりますので空室にはなります。

大切なのはこの空室の期間をどれだけ短くできるかどうかが一番大切です。

老後の事を考えるとインフレ対策も重要

インフレというのは、簡単にいますとモノやサービスの値段が上がっていく事です。

例えば100円で買えた缶コーヒーが120円になったり、10円で3分間話せた公衆電話が10円で1分しか話せなくなったりするのがインフレです。

日本では少しずつ物価が上がる事がありますが、世界の国を見ると中にはものすごいインフレが起こった国もあります。

ロシア:一年間に物価が70倍になったことがある。

ジンバブエ:一年間で物価が200万倍以上になった。

ジンバブエは極端すぎますが、ロシアの場合100円で買えていたパンが一年後に7,000円になったという事になります。

経済が成長していると世の中のお金が自然と増えていきインフレになります。

給料が増えて、たくさん買い物をしようとすれば、物価が上がっていきます。

こういったインフレの場合は問題になりません、例えば昔は100円で缶コーヒー買えていましたが、今は120円ですけれども、この20円上がったからといって生活に困るような大問題に発生するとは考えにくいです。

逆に、大きな影響のあるインフレもあります。

過去にガソリンの値段が上がり続ける事がありましたよね?

これはガソリンの原料になる原油が手に入りにくくなったインフレです。

あとは、景気が悪くてお金がないのに物価だけ上がるともっと景気が悪くなり大変です。

経済状況によって影響が大きいインフレですが、このインフレ対策ができる金融商品があります。

インフレに負けない3つの資産というものというのは

・株式 長期的なインフレに対応

・外貨 円安によるインフレに対応

・実物資産 急激なインフレに対応

とインフレに対応している資産があります。

インフレのメリットは

・物が売れやすくなり景気が良くなる

・により輸出業の利益がでやすくなる

インフレのデメリットは

・物価が高くなり、家計が厳しくなる

・金融機関は融資したお金の価値が下がる事を見据えて、ローンの金利上昇リスクが高くなる

・お金の価値が下がりすぎると外国からの輸入が減る可能性がある

インフレ経済においてお金の価値はどんどん下がっていきますので、対策としては現金を保有するのではなく資産運用した方が良いです。

インフレ対策となる金融商品としては

■株式投資

■外貨による通貨分散投資

■不動産投資

といったものがインフレ対策となる金融商品です。

インフレにより企業の株価が上昇する事になりますので、株式投資もインフレに強い商品になります。

株式投資のメリットとしては

・値上がりによるキャピタルゲイン

・会社から分配される配当金のインカムゲイン

・優待券などの株主優待を受ける事ができる

株式投資のデメリットとしては

・株価は日々変動が激しい

・会社倒産により株式が紙切れになる事もある

・会社経営が不況になり、配当金が出ない事もある

インフレで日本円は外貨と比べると相対的に価値が下がっていきますが、外貨投資をする事により資産価値を維持する事ができます。

外貨投資と言っても様々な種類がありますが、外貨の種類としては

外貨預金:外貨に両替して銀行にそのまま貯金する

外貨MMF:外貨で運用する投資信託

外国為替証拠金取引(FX):証拠金を使って為替取引をする

外貨投資のメリットとしては

・高金利通貨に投資する事ができる

・為替の差益を狙う事ができる

外貨投資のデメリットとしては

・24時間変動する為替市場の動きを常にチェックしなければならない

・購入した通貨の国の景気が下がった場合、金利も下がる

・取引業者が破綻する可能性もある

不動産投資は不動産という現物資産への投資となりますので、インフレによる貨幣通貨が下がるのと相対的に不動産の価値が上がる事になりますので、インフレ対策としては有効と言えます。

不動産投資のメリット

・安定した家賃収入を得る事ができる

・高利回りが期待できる

・節税効果がある

・資金が無くても始められる

・相続・贈与税対策としても有効

不動産投資のデメリット

・空室リスク

・家賃下落リスク

・金利上昇リスク円安



まとめ

この記事では老後の生活費に困らない為に今からできる事について書いてきました。

老後の生活に困らない為には今から何か始める事が大切です。

将来設計も夏休みの宿題と同じでためてしまったり、何もやっていない状態だと後で地獄を見ることになってしまいますので、会社に勤めている間に将来設計をしっかりと立てて行動を起こしておくことが大切だと思います。