日本最大級の不動産情報サイトホームズを運営しております株式会社LIFULLの調査によりますと一人暮らしをしている社会人の63.3%が「実家より快適度・満足度が上がった」というデータがあるようです。
一人暮らしは充実した生活を送るための手軽な手段と言えます。
また、同じく不動産情報サイトホームズ調査によりますと一人暮らしを始めた社会人の78.4%が「実家に戻りたくない」と回答しているデータがあり、一人暮らしは毎月家賃を払ってでも得られるものは大きいようです。
一人暮らしを始めると家族からの干渉もされずに自由気ままに好きな事ができます。
不安感や寂しさは最初の事はありますが、慣れてくると自分の好きなように生活をする事ができます。
自分の趣味や仕事、勉強などの集中できますし、完全なプライベート空間で落ち着いた時間を過ごせるのは一人暮らしの醍醐味です。
こちらの記事にも一人暮らしに関する記事を書いていますので、どうぞ。
一人暮らしをすると今まで家族がやってくれていた事を自分でやらないといけないので、料理などを作ったり、洗濯をやるのは自分です。
その点、実家に住んでいる時よりもいろんな経験ができますので自分自身の成長につながります。
また、女性の一人暮らしは特に不安ですが、実家にいる時よりも家事をやる習慣が身につきますので将来、結婚する時にも有利に働きます。
しかし、一人暮らしを始める際には引っ越しするための費用がまず必要ですし、どのくらい費用がかかるのか知っておかなければなりません。
特に初めて一人暮らしをする人は間取りはどういったものが良いのか?家賃はいくらにしたらいいのか?と考える事は多いと思います。
この記事では一人暮らしをする際に知っておきたい費用は?間取りは?家賃は?といった基本的なことを書いていきたいと思います。
一人暮らしを始める際の費用はいくら必要?
一人暮らしを始めるにはまとまったお金が必要です。
賃貸の部屋を借りるには家賃の約半年分かかると言われています。
さらに引っ越し代や家具家電代も必要となります。
一人暮らしをする際に必ずかかるお金としては
■敷金
契約を終えて部屋を退去する際の原状回復費用に充てられます。
基本的には原状回復にかかった金額が差し引かれて戻ってきます。
■礼金
部屋を所有する大家さんに対してお礼の意味を込めて支払うもの。
敷金との違いは退去する際に戻ってこない事。
■前家賃
入居する月の家賃を前払いで支払います。
例えば3月に契約をして4月から住み始める場合は4月分の家賃をあらかじめ支払う形になり、月の途中からの入居の場合は日割り計算して前家賃を払います。
■仲介手数料
物件の案内や契約の手続きをしてくれた不動産会社に支払うものです。
金額としては家賃の0.5ヵ月から1ヵ月+消費税が目安です。
■火災保険料
火災保険料は1.5万円から2万円程度で、火災や水漏れ等のトラブルに備えて損害保険に加入します。
■保証料
家賃保証会社を利用する場合に支払うお金で家賃の約半分くらいが目安となります。
この費用は一度払うと戻ってこないです。
福岡で独り暮らしする際には家賃保証会社の利用は必須項目としている場合が多いので、ほぼ初期費用としてかかると思っておいた方が良いです。
この他にも鍵交換代、消毒代金等が発生するケースもあります。
物件ごとにかかる費用が異なりますので、不動産会社に確認しましょう。
最近では敷金や礼金が0円といった物件もあり初期費用を大幅に抑える事が可能な物件もあります。
敷金・礼金ゼロの物件の注意点についてはこちらの記事もどうぞ。
アパート・マンションどっちにしよう?
賃貸物件を探していると建物の種類は大きく分けるとマンションとアパートになります。
どっちが良いのか悩むところですが、それぞれのメリット・デメリットがあります。
マンションと聞くとなんだか高級なイメージがします。
マンションはアパートよりも設備や建物の構造のグレードが高いです。
アパートと大きく違うのが防犯上の問題です。
オートロックや廊下、エントランスに防犯カメラが設置されておりセキュリティ上ではマンションのほうが安心感があります。
一方でアパートと聞くと学生さんが住むものというイメージの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
アパートのメリットとしては最近のアパートはデザイナーズでお洒落な外観のものが多いですので、外観を重視される方にとってはいいと思います。
新築のマンションと比較しても家賃がアパートの方が圧倒的に安いので家賃を抑えて綺麗な部屋に住みたい方にとっては向いていると思います。
その他のメリットとしてはマンションですとエレベーターがありその住民共同で使いますので、待つ時間が発生します。
時間がなく忙しい方にとってはアパートはすぐに外に出れますので時間の短縮にはつながります。
アパートに住むデメリットとしてはセキュリティ面が甘いのと騒音などのトラブルに巻き込まれやすい事です。
マンションのようにオートロックがあるわけではありませんので、誰でも簡単に建物内に進入できます。
最近ですと監視カメラなどの設備を廊下などに設置しているアパートもありますが、築年数が経過したアパートは設置している事は少ないです。
音に関しても築年数が経過した古いアパートに多いですが、隣のテレビの音や会話が聞こえたり、最悪の場合はいびきの音が聞こえることもあります。
隣に少し神経質な方が住んでいたり迷惑な入居者が住んでいる場合は些細なことでトラブルに発展することも多いので注意が必要です。
マンションに住むデメリットとしては防犯性が高い分、アパートよりも比較的に家賃が高めという部分です。
部屋の広さに関してもアパートですと部屋に梁や柱などが出っ張ることはないですが、マンションの場合は柱や梁で圧迫感がある場合もあります。
その為、アパートと同じ平米数なのにマンションの方が狭く感じることもあります。
一人暮らしの間取りは?
一人暮らしをする際にはまずお部屋探しですが、一人暮らしの間取りでは1Kタイプかワンルームタイプが多いです。
■1R(ワンルーム)タイプの特徴・メリット、デメリット
一般的に言いますと1R(ワンルーム)は居室とキッチンに仕切りのないお部屋、居室内にキッチンがある部屋の事を言います。
メリットとしては築年数が経過している物件の場合は1Kタイプよりも家賃が安めになっている事が多いので、学生や安くで部屋を借りたいという方に向いています。
1Kだとキッチンと仕切りがありますが、ワンルームは扉などでの仕切りがないので開放感があります。
このワンルームタイプはデザイナーズマンションなどに最近よく見られる間取りです。
デメリットとしてはキッチンと居室との部屋の仕切りがない為、料理をすると匂が充満してしまい服に匂いがついてしまう可能性が高いです。
また、郵便物を受け取る際など人が訪ねてきた時に玄関を開けたら部屋が丸見えになる事が多いです。
■1Kタイプの特徴・メリット、デメリット
一般的に1Kタイプとは居室とキッチンの間に扉や仕切りがあるお部屋の事です。
メリットとしてはキッチンと居室との間に扉がありますので、料理をしても部屋全体に匂いがいかないので、自炊を頻繁にする人にとっては1Kタイプがオススメです。
また、ワンルームとは反対で人が訪ねてきても扉で中が見えません。
デメリットとしてはキッチンと居室の間を扉で仕切って匂いがいかないようにできるのはいいですが、夏場にキッチンで調理するとかなり暑いです。
ただ、知っておきたいのは賃貸のお部屋で自分の希望を100%満たす物件というのはほぼないとい思っておいた方が良いです。
完璧を求めすぎては部屋が見つからないです。
お部屋探しをする際にはどうしても譲れない部分を決めておくという事が大切です。
一般的にいい部屋と言われる条件としては
・駅から近い
・日当たりが良好
・家賃が安い
・スーパーが近い
・お風呂トイレ別々
といったものが挙げられます。
家賃を重視するのであれば、どうしても家賃が安くなるにつれて古くなったり、設備面が悪くはなります。
極端に家賃の安い物件ですとよく目にするのが、お風呂トイレ一緒の物件です。
自分にとっての家賃はいくらなのか?
一般的に家賃にかける給料の割合としては給料収入の30%程度が目安と言われています。
共働きの場合は合算した給料収入の30%です。
もし、給料が月20万円の方でしたら約6万円、給料が30万円の方でしたら9万円という具合です。
適正家賃内に収めれば貯金も可能になります。
家賃30%、生活費45%に抑えて残りの25%を貯金にする割合にするのも良しです。
給料のうちの30%の割合が家賃と聞くと少なくないかと思う方もいらっしゃると思いますが、家賃以外でもかかる費用も視野に入れる必要があります。
それは家賃以外にも必ず発生する費用は電気やガス、水道、電話代などの使用料金です。
水道は2ヵ月に一度の徴収が多いようです。
また、毎月ではなくても一定期間で発生する支出や突然必要になった出費「車検、自動車税の支払い、事故や病気」もありますので、こういったことを考えると総収入の30%くらいを予算とするのが妥当と言えます。
賃貸借契約では2年に1度、1年に1度といった契約更新があります。
お部屋によっては「更新料」「更新手数料」が必要な場合もあります。
東京などですと家賃の1か月分が更新料となっているケースがほとんどです。
東京は家賃も高いですし、家賃一か月分の更新料がかかってくると思うとゾッとしますよね?
福岡の場合は相場が2年で10,000円から20,000円くらいというものが主流です。
更新料はかかる物件がほとんどですので、家賃にかける給料の割合に入れておいた方が良いです。
まとめ
この記事では一人暮らしをする際に知っておきたい費用は?間取りは?家賃は?といった基本的なことを書いてきました。
一人暮らしは得られるメリットも多いですが、始めるにはお金が必要ですし、間取りを決めたり、家賃はいくらにするか等を考えないといけません。
住んだ後に「あーすればよかった」とならないように自分らしい生活プランをしっかり立ててから一人暮らしを始めましょう。