今の日本は超低金利です。
これが一般的な認識となっているのですが、日本経済が右肩上がりだった1960年代から1990年代までのバブル期を含めた一時期は今では考えられないくらいの高金利でした。
その頃は高度経済成長時代の過去最高の普通預金の金利は1974年の3.0%で、現在の普通預金の金利は0.001%ですので、当時は今の3000倍の金利ということです。
特に凄かったのが、郵便局の定額貯金の金利です。
当時の金利はなんと8.0%です。
この金利は100万円を定額貯金にすると1年後には8万円の利息がつきますので、預けるお金をどんどん増やせば金利生活も実現できたと思います。
今ではお金を預けても金利はつきませんが、海外に目を向けると高金利を受け取る事も可能です。
海外の高い金利に着目した方法としてFXで高い金利を受け取るという方法もあります。
この記事ではFXのスワップ金利で金利生活は可能なのかについて書いていきたいと思います。
目次
スワップ金利って具体的にはどういったもの?
スワップ金利とは通貨間の金利差から生じる損益を指します。
日本は長らく超低金利政策をとっているので銀行に預けていても貰える利息は微々たるものです。
しかし、海外に目を向ければ年間で3%とか5%もらえるかも珍しくないです。
もちろん、その国によって通貨の種類は違うが、同じ価値の分だけお金を銀行に預ける場合でも金利が違います。
お金がお金を生む金利生活は多くの人の夢ではないでしょうか?
FXにおけるスワップ金利は正確に言えば金利では無いのですが、通貨間の金利差から発生する利益のため多くの人が魅力を感じる対象となりFXの大きな魅力の1つであり続けています。
スワップ金利はどうしてもらえる?
スワップ金利はどういう計算で弾き出されているのかについて説明します。
スワップ金利とは通貨間の金利差から生じるものです。
豪ドルを出していきますと豪ドルの金利は2008年10月25日現在で6%日本が0.5%だから金利差は5%もあることになります。
単純に金利だけを見れば日本でお金を預けておくよりもオーストラリアでお金を預けていた方が年間で5.5%もお得です。
FXのスワップ金利には為替変動リスクがある
実際には為替変動リスクがあり絶対にお得とは言い切れない部分があります。
例えば豪ドル/円でもらえる1日のスワップ金利のおおよその額は金利差と豪ドル/円のデータから計算することができます。
豪ドル/円のレートが60円だとすると60円× 10,000通貨× 5.5%÷365日は90.41円
これが10,000豪ドルで1日にもらえるスワップ金利となります。
この計算式からもわかるように為替レートが変動してもらえるスワップ金利の値が変わるし、金利が変動した場合でもスワップ金利の値が変わってきます。
つまりスワップ金利は毎日変動します。
金融危機などによって為替レートが大きく変動し政策金利を引き下げられた場合はスワップ金利が短期間で大きく変わってしまうので注意しなければなりません。
FXのスワップ金利は毎日もらえる
FXではこのスワップ金利は原則毎日もらえます。
ただ、FXは2営業日の決済が基本となっているところが多く水曜日には金、土、日の3日分がつくところが多いです。
休みが重なるゴールデンウィークや年末年始は10日分のスワップ金利がつく日が発生ししたりもします。
たいていのFX会社にはスワップ金利カレンダーのようなものがありますので確認してみると良いと思います。
スワップ金利で金利生活は可能か?
スワップ金利は短期間で大きく変わる可能性もありますので、注意しなければなりませんが、トルコと南アフリカの政策金利と、100万円を預金のように1年預け入れたときの金額を算出してみますと
トルコ・・・7.5% 112万4,200円
南アフリカ・・・7% 109万7280円
7.5%だと1年間で12万円の金利がつくことになります。
もちろん、預ける金額が大きいと大きな金利を得る事もできます。
リスクはとらないといけませんが、うまくいけば金利生活もかのうかもしれません。
まとめ
この記事ではFXのスワップ金利で金利生活は可能なのかについて書いてきました。
国の政策金利は時々変動することがありますので、金利が下がると得られるスワップも下がるという「金利リスク」があるのは確かですが、それでも銀行預金金利より
はるかに高い金利で資産運用できるのは間違いないと思いますし、うまくいけば金利生活も可能かもしれません。