生命保険には貯蓄型の保険があります。
これは生命保険でありながら貯金もできるという保険です。
生命保険の保障を受けながら貯蓄もできるとは一挙両得な感じはします。
貯蓄型の生命保険のメリット・デメリットについて説明していきますと
貯蓄型生命保険のメリットとしては支払った以上の保険金が受け取れるという部分がまずあります。
貯蓄型の保険だと例えば保険料の総額が500万円だった場合に受け取れ保険金が550万円になるということがあります。
貯蓄型の保険は実質的に利子が付いたのと同じようにお金が増えます。
貯蓄型保険はお金を増やせるというメリットがありますが、保険です。
貯蓄型の保険の一つである終身保険を見てみますと、終身保険は支払い終わった後も保障は続き、解約返戻金は支払った保険料よりも多くなります。
解約返戻金が十分に増えたタイミングで解約すれば儲けが出たことになります。
保険ですので死亡したら死亡保険金が出るわけですから「生命保険に加入しつつ銀行でお金を貯める」という事ができます。
貯蓄型生命保険のデメリットとしてはまず、途中解約すると損するという事です。
銀行などで貯金していると困った時に引き出してお金を使う事ができますが、貯蓄型生命の場合は引き出しではなく解約してお金を受け取る事になります。
途中で解約の場合ですと利子は付いていないどころか経費として一定額を差し引かれる事になりますので、途中で解約すると損します。
また、契約者貸付という方法で保険を担保にお金を借りる事もできますが、貸付である以上は利息を付けて返済しなければなりません。
そして、生命保険の契約というのは20年、30年などの長期的なものになります。
長期的なものになりますが、利率は固定されますので、もし景気が回復して利率が上がれば損をする事になります。
こういったメリットとデメリットを持っている貯蓄型生命保険ですが、お金を増やす目的だとどうなんでしょうか?
この記事では円建て保険での貯蓄は難しい!増やすなら外貨建てか変額が良い理由について書いていきたいと思います。
円建てはほぼ壊滅的
日本は低金利が続いており、国債で運用する円建ての貯蓄型の商品は販売停止が相次ぎ、ほとんど選択肢がないです。
運用のリスクを取りたくないなら
オリックス生命の終身保険ライズを選択肢に入れるとよいです。
30歳男性、保険期間:終身
保険払込期間:60歳払済
低解約払戻機関:60歳
保険金額:500万円
低解約払戻期間経過直後の場合は返礼率109.9%です。
貯蓄型は外貨建てと運用
低金利を背景に円建ての貯蓄型保険は市場から姿を消して保険で確実にお金を増やすという方法は難しくなってきています。
ただ、貯蓄型保険の選択肢はゼロになってしまったわけではないです。
ひとつは外貨建ての保険で金利の高い外貨で運用して為替リスクと引き替えに高い運用利回りを狙うというものです。
解約したときの保険料が戻ってくる解約返戻金がそれまでに払い込んだ保険料を下回る可能性はありますが、運用や為替レート次第で増える事もあります。
死亡保険金はドルベースで最低保証があるのが特徴です。
もうひとつは変額保険です。
自分が投資する商品を選択して、保険料を長期間運用して解約返戻金が変動するという仕組みです。
リスクをとりつつ、運用と保険をまとめて管理できるのが特徴です。
外貨建て終身保険のメリット・デメリット
【メリット】
円建てより貯蓄性が高い
保険料を抑えられる
【デメリット】
為替リスクがある
商品内容が複雑
変額保険のメリット・デメリット
【メリット】
運用次第で解約返戻金が増加
保険料を抑えられる
【デメリット】
解約返戻金は元本割れのリスクがある
商品内容が複雑
まとめ
この記事では円建て保険での貯蓄は難しい!増やすなら外貨建てか変額が良い理由について書いてきました。
保険でお金を増やすなら外貨建てか変額保険という選択をする事になると思います。
銀行の保険の窓口では外貨建て保険を勧められる事があると思います。
ただ、高齢者に人気の外貨建て保険。手堅いものと思ったら大間違い!!の記事でも説明してますが、手堅いものではないです。