当たり前のように入っている生命保険ですが、内容をしっかり理解してから加入していますか?
生命保険といってもいろんな種類がありますし、
そういえば、この保険ってどういうときに役に立つの?
といった具合に内容を理解していないと全く役に立たないこともあります。
生命保険は長~く入っていくと家に次ぐ大きな買い物です。
今回は大まかな生命保険の内容を記事にしております。
まずは保険の種類を理解しましょう!!
目次
生命保険の役割
生命保険についてどのような皆さんイメージをもっていますでしょうか?
・営業されて無理やり必要のないものに入らされるもの
・家族の付き合いで入らされるもの
等のネガティブなイメージがありますよね。
生命保険というものシンプルに言いますと
「万が一のことがあっても、愛する家族を守る」という事だと思います。
生命保険の本質というのは
大勢の人が公平に保険料を出し合い大きな準備財産をつくり、いざというときに経済的に助けあう
「相互扶助」の精神で出来上がっております。
生命保険の役割は自分に
病気・ケガで死亡
入院など
があった場合に経済的損失(収入がなくなった場合)を補填する」ものです。
もし死亡してしまった場合に家族は路頭に迷うことになりますよね?
その家族が困らないようにする為のものでもあります。
ただ絶対に加入しなければならないものではありません!!
なぜなら十分にお金があり、何があっても家族の生活は大丈夫という方には必要ないです。
生命保険の仕組みとしては簡単ですが、内容に関してはとても複雑となっております。
日本人は保険に対する知識がない方が多い為、高額の保険によくわからず入っています。
理由としては
「みんな入っているし入っておいた方がいいかな」
という理由であったり保険の営業マンに言われるまま入ってしまうケースが多いんです。
保険をしっかりと理解している人は必要最小限の保険にしか入っていません。
生命保険の加入を初めて検討する方
既に加入して見直しを検討されている方へ
この記事でお伝えする事項を抑えて頂けると幸いです。
遺族年金制度とは何か?
遺族年金とは一家の大黒柱である被保険者が死亡した場合に残された家族の生活が困窮しないように支給される公的年金の一つです。
例えば
夫:サラリーマン
妻:専業主婦
子供:2人
の家庭があるとします。
働いているのは夫のみですが、突然不慮の事故により無くなってしまった場合はどうなりますか?
収入は0円になりますよね。
そこをサポートしてくれるのが「遺族年金」です。
受給金額については今回は詳しく書きませんが、遺族年金という存在を知るだけでどういった生命保険が必要か一つの判断材料になります。
若い人の死亡率は実は低い
厚生労働省の人口動態統計月報年計「亡くなる確率を表すもの」によりますと
年齢 0歳 男 0.06% 女 0.16%
年齢 10歳 男 0.009% 女 0.008%
年齢 15歳 男 0.008% 女 0.008%
年齢 20歳 男 0.02% 女 0.013%
年齢 25歳 男 0.04% 女 0.020%
年齢 30歳 男 0.05% 女 0.034%
年齢 35歳 男 0.06% 女 0.048%
年齢 40歳 男 0.08% 女 0.074%
30歳の男性に関しては死亡率0.05%ですので10000人のうち5人が死亡するという事になります。
年齢を追うごとに当然死亡率は上がっていき70歳以降になると1.31%に跳ね上がります。
若いうちに亡くなる確率は非常に低いという事が事実です。
100%若いうちに亡くなる事ないと言い切れませんが、若いうちに亡くなる可能性は低いという事も踏まえてると過剰な生命保険に加入する事はなくなると思います。
生命保険の3つの基本形
◇定期保険(平準型)
定期保険は、保障が一定の期間内のみ有効になり基本的には掛け捨てですがその分保険料が割安になっています。
「掛け捨て」とは・・・
掛け金として支払った保険料が、契約が満了を迎えたときにや途中で解約した時に払い戻されることがない状態の事です。
つまり支払った保険料があたかも捨てたような状態にあるので掛け捨て保険と呼ばれます。
定期保険をお勧めする人
掛け捨ての保険の為、割安な保険料で大きな保障が確保できますので
・責任が重く万が一必要となる金額が大きい人
・保障を必要とする期間が決まっている人
・万が一の時の資金を確保したい人
にオススメです。
◇養老保険
養老保険とは、保障と貯蓄の両方を兼ね備えた保険です。
保険期間は一定となり保険期間中に
死亡した場合には死亡保険金が支払われて、満期時には死亡保険金と同額の満期保険金が支払われる。
保険期間の途中でも解約返戻金を有効利用する事ができます。
解約返戻金・・・保険契約者が自ら契約を解約したり保険会社から契約を解除された場合に払い戻されるお金の事。
ただ保険料は安いと言えません。
養老保険をお勧めする人
将来資金のために積み立てたいという方にお勧めです。
保障と貯蓄を兼ね備えている為、保険金額や保証期間が同一の定期保険と比べると保険料は高くなるので
満期時の保険金の使用目的をある程度イメージすると良いと思います。
◇終身保険
終身保険は、保障が一生涯続きますので、何歳で亡くなってしまっても保険料が支払われます。
将来保障が必要なくなった時には解約返戻金を老後資金などに利用する事ができます。
終身保険をお勧めする人
終身保険は保障が一生涯続きますので
・いつか分からないが必ず発生する費用を確保したい人
たとえば葬儀費用など、親族が亡くなってしまったときに必ず発生する支出などが確保できます。
また、老後を迎えるまでには保障を確保し、その後年金に移行するといった利用もできます。
定期保険には「逓減型」と「年金型」がある
◇定期保険「逓減型」
逓減型の定期保険は毎年一定の割合で保障額が減っていく定期保険です。
もし今、あなたに小さなお子様がいらっしゃるとしてお子様が0歳の時点で必要な保障金額が5000万だったとします。
10歳になれば将来的に必要なお金は5000万円より少なくなっています。
20歳になったらさらに必要なお金もさらに少なくなりますよね?
その必要な保障金額を合理的に減らしていくのが逓減型定期保険です。
経済的な責任が減っていくことを見越して検討する事ができます。
保障が少なくなる分、「平準型」よりも保険料は割安になりますので生命保険加入のタイミングを見定める事により
保険料の払い過ぎがなくなります。
一般的に多くの人が経済的な責任はだんだん減っていくものなんですが、それに気づかずに保険に加入される方も多いです。
逓減型の定期保険は経済的な責任が減っていく人の為の保険です。
◇定期保険「年金型」
保険金を一時金(一括で)としてではなく少しづつ受け取っていく年金のような形式の定期保険です。
お給料のように毎月の分割でお金を受け取る事ができますので
毎月の家計管理がしやすく、安定した生活を送れるという
メリットがあります。
年金型の定期保険は将来の年金の足りない分を補いたい方などにお勧めの保険です。
定期保険・養老保険・終身保険を兼ね備えた保険
定期保険・養老保険・終身保険の効果を兼ね備えた生命保険があります。
それは人に貸す目的のマンションを住宅ローンを使って始めた場合に住宅ローンについてくる団体信用生命保険です。
これは住宅ローンを組んだ方が死亡したり、高度障害になった場合、残債が0円になるというものです。
保険料は住宅ローンの支払いに組み込まれています。
マイホームの住宅ローンにもついてきますが、人に貸す目的のマンションの団体信用生命保険の場合は決定的な違いがあります。
・保険料を入ってくる家賃で払うので他人が保険料を払ってくれる
・残債が0円になった不動産を現金化して保険金として受け取れる
・残債が0円になった不動産をそのまま持ち続けて家賃収入を受け取れる
他人が保険料を払ってくれる期間は人が住んでいる間ではありますが、借り手の多いエリアのマンションさえ所有すれば
住宅ローンの支払い=保険料をずっと負担する事もありませんし、長い目で見ても負担するのは一般的な生命保険と比べると少なくなります。
ここまでの保険の効果が得られる保険はどこを探してもないと思います。
まとめ
生命保険の内容はとても複雑です。
100%理解するにはかなり時間もかかりますし、忙しい毎日の中で
勉強する時間を見つけるのはなかなか難しいと思います。
ただ、保険に入る前にできる事はあります。
現状の家庭環境やどういった時に保険がないと
不安なのかをイメージする事です。
内容についてはファイナンシャルプランナー等の専門家に相談すれば教えてくれます。
気を付けてほしいのは自社商品のみしか扱っていない営業の方です。
勧めてくる商品が本当にいいもの場合もありますが、一度は疑ってみましょう。