投資を始める場合、必ずリスクは存在します。
投資にはハイリスク・ハイリターンな商品はありますが、ローリスク・ハイリターンというものは存在しないと思います。
誰もがローリスクでハイリターンのものがあればやってみたいと思うと思いますが、リスクは必ずついてきます。
年金不安や経済的な不安で投資を始めてみようと考える人が増えているようです。
ただ、まったく投資経験のない人ですと投資で儲かるんだったらやってみたいが、損はしたくないというのが正直な気持ちだと思います。
この記事では投資で失敗しない為にも注意したいことについて書いていきたいと思います。
目次
株式投資の高配当利回り銘柄に注意
配当金による収入が目的で株式投資を始めようとしている方もいらっしゃると思います。
しかし、配当利回りが高すぎる銘柄の場合は投資すると失敗することが多いです。
高配当利回り銘柄でよくある失敗例としては
投資家が業績悪化を見越して株式を売却→株価が下がり始める→配当利回りが上がる→業績の下方修正が発表→業績悪化に伴い減配「無配」が発表→株価下落
こういった流れで何も起こっていない状態では高配当利回りの魅力的な企業であっても株式市場では常に先行した動きが起こるので、将来的に大きなマイナス要因が隠れている可能性もあります。
IPO(新規公開株)もうまくいけば・・・
高利回り投資として現在、注目を集めているのがIPO(新規公開株)です。
IPO(アイピーオー)とはInitial Public Offeringの略で簡単に説明しますと企業が資金を集める為に自社の株を新たに一般の投資家に売り出すことを言います。
新しく売り出す際に株の公募価格を安く設定しているのでIPO株が市場に売り出されたときは値が上がりやすいという事になります。
IPOは高確率で利益が出るといっても100%利益が出るわけではありません。
公募割れする可能性もあります。
公募割れというのは、初値「上場後に初めて取引する時の値段」が公募価格を下回ることです。
公募割れするIPOを買うと損する事になります。
いくら初心者でも利益が出しやすいIPOでも、公募割れする株は購入したくないですよね。
公募割れする可能性のあるIP0の特徴としては
■業績が赤字の銘柄
■公開株数が多い銘柄
■公募価格が仮条件の上限の金額ではない銘柄
この三点が人気があつまりにくい銘柄になり、上場日には厳しい出発になる可能性が高いです。
この公募割れする可能性がある特徴は抑えておいた方がいいと思います。
米国利回り投資は有効か?
株の利回り投資で最も有効なのは米国利回り投資と言われています。
米国では企業規模に関係なく配当を重視する傾向があり、財務が盤石な有名大手企業でも高い配当利回りが望めます。
デメリットとしては為替リスクと売買手数料が高いという点です。
米国株に関しては株価の値動きに加えて為替変動の影響も受けます。
基本的には円高になれば為替損になり、円安になれば為替益が発生します。
つまり株価下落と円高が重なった場合は予想以上にマイナスになる可能性があるわけです。
また、売買手数料は日本株式の場合ですとネット証券であれば最低手数料が100円程度の会社がありますが、米国株の場合は数千円の会社が多いです。
不動産投資の高利回り物件は失敗の可能性が高い
不動産投資で成功した方のセミナーや書籍などの情報で高利回り物件を見つけ冷静さを欠いて購入をしてしまう人は増えています。
高利回り物件でなくとも都心では利回り6%前後の物件をプロのファンドや巨大資本の外資が投資を競っているのも現状です。
また、地方の利回り15%以上の高利回り物件は売れ残っているのも事実です。
不動産投資で大切なのはリスクマネージメントになります。
利回りが高いからといって飛びついてしまっては危険がいっぱいです。
どんなに利回りが高くても値段が安くても部屋を借りる人がいなければ家賃収入は発生しません。
高利回り物件はどういう物件が多い?
高利回り物件は具体的にどのような物件が多いのでしょうか。
代表的なものですと地方にあり築年数が相当経過している物件は利回りが高い場合が多いです。
賃貸中の場合もありますが、現状では空室である事が多く募集賃料による想定利回りとなっている場合がほとんどです。
想定利回りはあくまでも想定ですので必ずその家賃で入居がつくとは限りませんので注意が必要です。
まとめ
この記事では投資で失敗しない為にも注意したいことについて書いてきました。
高利回りでリスクが少ない投資商品を誰もが望んでいると思いますが、そんな商品はないと思います。
基本的に高利回りの商品はリスクも高くなることを理解しておくことが重要です。