生命保険には積立保険と掛け捨て保険があります。
掛け捨て保険は保証分を支払うもので、多くのタイプではお金は戻ってきません。
積立保険は満期や解約時に積み立てたお金が戻ってくる貯蓄性の高い保険の総称です。
つまりは掛け捨てではない保険の事です。
かつてバブル時代と言われていた1985年~1990年には6%という予定利率だった時もありましたが、当時の利率で契約した保険は今でも継続して契約している人がいれば、まさにお宝保険です。
予定利率が高ければ、貯蓄機能が十分に発揮されるため、払い込んだ保険料より満期返戻金や解約返戻金が大幅に増えるからです。
保険を選ぶ際は掛け捨てより積立の方がおトクに思えると思いますが、実際のところどうなんでしょうか?
この記事では保険を選ぶ際に積立てと掛け捨てならどっち?について説明していきます。
積立保険とは何?
積立保険とは支払った保険料が積み立てられて、解約返戻金や満期時の保険金として返ってくる保険の事です。
ただ、貯蓄と全く同じというわけではなく、貯蓄性がある保険と考えた方がいいです。
積立保険と一言でいっても様々なタイプがあり、契約内容は保険によって異なり解約時に積み立てた以上の金額が戻るものもあります。
例えば保険の運用利率が高い場合は払戻金が多くなり、低い場合は少なくなります。
積立保険の種類としては終身保険、学資保険、年金保険等があります。
積立保険のメリット・デメリット
積立保険のメリットの一つは毎月積立ができるという事です。
貯金が苦手な人にとっては保障と貯蓄を両方できる積立保険がおすすめとなります。
貯金の場合ですと気軽にお金を引き出すことができますが、解約の手続きが必要となる積立保険は簡単に引き出せませんので、長く積立できる可能性があります。
デメリットとしては支払った保険料よりも少ない金額しか戻ってこない場合がある事です。
これは特約などをつけて保障を手厚くすると保証分が多くなるので払戻金が少なくなってしまう場合や積立保険は保障分と貯蓄分が含まれているので、保険料が高くなり支払の負担が大きくなるというデメリットもあります。
積立と掛け捨てはどっちが良い
生涯にわたる保障や安心感を優先するのであれば、積立保険をおすすめします。
例えば、終身保険は契約した日から満期日まで保険料を払い終えると保障が一生涯続きます。
また、積立保険の場合は相続税対策に有効で、相続は受け取る人により相続税、所得税、贈与税が課税対象になりますが、非課税限度額や控除額があります。
掛け捨て保険のいいところはなんといっても「保険料の安さ」です。
ただ、保険料は更新されていきますので、早めに加入しておかないと割高になります。
保険を選ぶ際には積立と掛け捨ての特徴を把握してから、求めているものを満たしている保険にしましょう。
積立保険をすると損する場合もある
最近の終身保険の傾向としては低解約返戻金型の商品が多くなっています。
この保険は払込満了前に解約した場合の払い戻し返金額が払込保険料の累計額よりもずっと少なくなる保険です。
その代わりに満期の解約払戻金は増えますので、払込満了前に解約すると大きく損をするという事になります。
まとめ
保険を選ぶ際に積立てと掛け捨てならどっち?について説明してきました。
解約の手続きが必要となる積立保険は簡単に引き出せませんので、長く積立できる可能性が高くなります。
貯金が苦手な方には適している保険と言えます。
ただ、途中で解約してしまうと生命保険会社の事務手数料などがかかり、マイナスになってしまうので注意が必要です。
掛け捨ての保険は保障を分厚くしたい時期だけ加入するという方法もあります。
ポイントとしては効率よく保険も貯蓄も手に入れようとするのであれば、保障と貯蓄は分けて考えるほうが有利です。