今まで日本はデフレでしたが、今後はインフレになってくるから資産運用の方法も考えた方が良いという話は聞いたことがある方がいらっしゃると思います。
昭和43年には現金輸送車が襲われた3億円事件が起こりました。
この3億円は当時の価値で換算すると現在の30億円以上の価値があったと言われています。
万が一、この3億円が見つかったとしてもそれは3億円の紙幣でしかありません。
30億円以上の価値があったものが10分の1になってしまったという事です。
急激なインフレが進み退職金2,000万円がもらうときに200万円の価値しかなかったら大変ですね。
このインフレヘッジの為に長期運用を強いられる大手の生命保険会社では不動産による資産運用が常識となっており、日本最大の生命保険会社は賃貸用不動産の運用延べ床面積で国内企業トップ3に入っているわけです。
この記事ではインフレ対策となる資産運用は?について説明していきます。
インフレってそもそも何?
インフレはインフレーションの略語になります。
物やサービスの価格が上昇する事により紙幣価値(お金)の価値が下がる事を言います。
インフレリスクは現金のみを保有していても他の資産との比較で所有しているの価値が下がってしまう結果になります。
一方でインフレの反対語で「デフレ」とはデフレーションの略で物やサービスの価格が下がり、お金の価値が上昇する事を言います。
インフレのメリット・デメリット
■メリット
・物が売れやすくなり景気が良くなる
・円安により輸出業の利益が出やすくなる
■デメリット
・物価が高くなり家計が厳しくなる
・金融機関は融資したお金の価値が下がる事を見据えローンの金利上昇になる
・お金の価値が下がりすぎると外国からの輸入が減る可能性がある
インフレに強い株式投資
物価上昇に対しての対策としては物価上昇と同じか、それ以上のペースで資産を増やす必要があります。
株式投資は企業の株価が上昇する事になりますので、インフレに強い資産運用だと言われています。
企業が上げる収益はインフレになることによって名目的には上昇するはずで、保有する土地などの資産価値も上昇する事になりますので、インフレが上昇する事により株価は上昇します。
株式投資のメリット
・値上がりによるキャピタルゲイン(売却益)
・会社から分配される配当金によるインカムゲイン
・優待券などの株主優待が受けられる
株式投資のデメリット
・会社倒産により株式が紙切れになる
・会社経営が悪くなり、配当金がでない
インフレに強い不動産投資
資本主義経済における一般的な物価の上昇率は年2~4%と言われています。
超インフレになれば10%越えも視野に入れなければなりません。
そんな時に不動産投資なら物価上昇とともに不動産価格も上がっていく為、資産価値が大幅に下落することは考えにくく家賃も上昇していく事が予想されます。
不動産投資のインフレ以外のメリット
・安定した家賃収入が得られる
・高利回りが期待できる
・自己資金が少額で済む(物件のよっては初期費用0円でも所有可能)
・節税効果が得られる
・相続・贈与税対策として有効
不動産投資のリスク
・空室リスク
・家賃下落リスク
・金利上昇リスク
まとめ
この記事ではインフレ対策となる資産運用は?について説明してきました。
インフレに強い金融商品で株式投資と不動産投資をあげましたが、株式投資はインフレ対策の代表的なものです。
株式投資と並んでインフレ対策の代表格となるのが不動産投資です。
不動産投資はローンを組んで始める方が多いです。
物価上昇期にはローンを組んで所有していることがインフレ対策につながります。