価格が安い投資物件は市場に多く出回っています。
価格が安いと「ちょっと、買ってみようかな」という気持ちになりますが、価格だけで選ぶと失敗の原因になります。
この記事では投資物件は価格が安いだけで選ぶと失敗する理由について書いていきたいと思います。
目次
投資物件の価格の目安はあるのか?
不動産の値段の高い安いとか、価格が適正か適正じゃないかという目安はあるのでしょうか。
不動産収入を目的とする不動産投資の場合、値段の安い高いを見極めるのは非常に難しいです。
物件の価格を昔と比べても全く意味がありません。
20年前のバブルの時に5,000万円で販売していたマンションを1,000万円で売ってるから格安だとはなりませんし、逆に今の相場からすればバブルの頃の半分の価格だったとしても高いこともあるわけです。
そして、将来その物件の値段が安くなるか高くなるかは誰にも分からないと思います。
また、他の地域と比べても意味がありません。
地方の一等地が都心の一等地の値段の半分だとしても安いとは言えないのは当たり前です。
物件の価格が安いと利回りが高くはなるけれども
利回りの計算方法について理解したとしても、どうせなら利回りの高いほうが良いと考えるかもしれません。
確かに、その他の条件が、すべて同じならば利回りが高いほうが良い物件になります。
ここ最近の不動産市場で価格が安くて、高利回りとなっている物件の多くは、地方の物件です。
しかも、築年数が相当経過しているような物件が多い傾向といえます。
もちろん、そういった物件でも、入居者探しに苦労せず、満室稼働となっているものもあります。
しかし、地方であるがゆえに、過疎化のあおりを受けて入居者が見つからなくなることも珍しくありません。
物件価格が安いからといって安易に購入してしまうと固定資産税の支払いが増えるだけになりますので、損してしまいます。
また、物件に付加価値をつける為のリフォームが必要であればリフォーム費用が発生するわけですから、利回りが下がってしまうケースも少なくないです。
価格が安い物件を選ぶと必ず失敗するのか?
実際に地方の高利回り物件で、成功している人もいます。
しかし、簡単に成功しているわけではなく、自ら地元の不動産市況を調べたり、足を運んで現況を観察したりするなど努力を惜しまず行動している傾向です。
また、ターゲット層にあったリフォームを自ら手がけて費用を浮かせるなど、相当の工夫と努力を重ねています。
投資物件を始めて購入する方にとって簡単にできるものではないと思います。
物件選びは、自分の知識や能力、費やすことのできる時間なども含めて、慎重に選択しなければなりません。
価格が安くて高利回りであればどれでもいいというものでもないのです。
安定的に家賃収入を得るには物件価格だけにとらわれない事
安定的に家賃収入を得る為には都心部の物件を選択した方が良いです。
ただ、どうしても価格が安い物件は少なくはなりますし、利回りも低くなります。
特に東京都内にある物件や福岡の中心部にある物件の多くは利回りは低いです。
ただ、こうした大都市の中心部にある物件は低利回りですが、入居者が見つかりやすい傾向といえます。
そして、需要の高いエリアでもあるため、物件売却の際にも、買い手が見つかりやすいという点はメリットです。
特に初めて不動産投資を始める方は低利回りでも、土地勘も働く場所を選択することも方法の一つです。
都心部の物件で注意したい事
こうした都心部にある投資物件への投資で気をつけるべき事はあります。
これはローンで物件を購入し、返済が残っている場合ですが、空室が発生してしまうと利回りが低いゆえにキャッシュフローがすぐに赤字になってしまいます。
特に日々の収支がギリギリで、金融資産に余裕がない場合は、キャッシュフローがマイナスになってしまうと、最悪、破産せざるを得なくなるケースもあるのです。
まとめ
この記事では投資物件は価格が安いだけで選ぶと失敗する理由について書いてきました。
投資物件を選ぶ際は高いのと低いのでは当然、安い方が良いでしょう!
と当たり前のようなことなのですが、これは「他の条件が全て一緒なら」という前提条件のもとに成立します。
価格が安い物件にはメリットとデメリットがあります。
高利回りは魅力的ですが、それ相応のリスクもマネジメントしなければならず、かなりの知識と経験が必要です。