人生において住宅を購入する機会は多くはないと思います。
住宅は大きな買い物だけに失敗したくはないですよね?
住宅を購入する際には知っておくべきことは多いです。
ほとんどの方が住宅ローンを利用して購入するわけですが、ローンを利用上でも知っておきたい事は多いです。
まずはローンを利用する際に返済の方法と金利については理解しておいた方がいいと思います。
この記事では住宅購入をする上で知っておきたいローンの金利と返済方法について書いていきたいと思います。
目次
住宅ローンの返済方法は2つある
ローンを組むときに金利のことばかり、気になるかもしれませんが、返済方法も理解しておくことが重要です。
返済方法には元利均等返済方式と元金均等返済方式の2つがあります。
どちらの返済方式も共通して言えるのが、返済が進むにつれて、元金返済部分が減少していくという事です。
そのため、毎月の支払いにおける利息部分も減少していきます。
元利均等返済方式は、元金返済額と利息分を合わせた金額を均等に返済していく方式ですので、毎月の返済額は変わりません。
その代わり、元金返済部分と利息部分の割合が変わります。
例えば、毎月の返済額が10万円の住宅ローンの返済があり、その時の利息部分と元金部分の割合が元金返済分が8万円で利息分が2万円だったとします。
これが、10年経って120回目の返済では、毎月の返済額が10万円で元金返済分が8.5万円、利息分が1.5万円というようになります。
(実際には、細かいシミュレーションが必要です。)
一方で、元金均等返済方式では、元金返済額を均等に返済していく方式です。
毎月の返済額が変わります。その代わり、同じ金利であれば、元利均等返済方式と比べて、利息部分の総支払額が少なくなります。
例えば、毎月の返済額が10万円で元金返済分が8万円、利息分が2万円といったものが、120回目の返済では、毎月の返済額が9.5万円で元金返済分が8万円、利息分が1.5万円というようになります。
住宅ローンを利用する際には金利にだけ注目しがちですが、返済方法についてもよく考える必要があります。
固定金利と変動金利について理解しておく
金利には大きく分けて固定金利と変動金利の2つのタイプがあります。
固定金利は、決められた期間内では、決められた金利で返済をしていくものです。
金利が決まっているので、返済額が決まります。
固定金利のメリットとしては支払総額が確定しているため家計の予算を決めやすくなるという部分です。
デメリットとしては変動金利よりも金利が高いことが多いという事で、市場金利に比べて金利が高くなると、返済額も多くなります。
変動金利は、定期的に金利が変動します。
6ヶ月ごとに金利が見直しされることが多いです。
変動金利のメリットとしては固定金利よりも金利が低いことが多いのと金利が安くなっている状況では、返済額が減少する事です。
変動金利のデメリットとしては金利が高くなっている状況では、返済額が増加するという部分です。
固定金利の期間にも注意が必要
固定金利であっても、決められた期間内だけが固定金利になります。
例えば、1年目から10年目までは固定金利、10年目から30年目までは、変動金利というパターンもあります。
これは固定期間選択型と呼ばれています。
固定する期間は2年、3年、5年など、金融機関によって選択できる年数がさまざまで、いくつかの中から選択できることが多いです。
一般的には固定する期間が長くなるほど、金利は高くなります。
もちろん、ずっと金利が変わらない、全期間固定金利型もあります。
固定金利を選択する場合、すべての期間が固定金利であるのかを確認したほうが良いでしょう。
住宅ローンを利用する際は家計の収支状況が重要
固定金利と変動金利のどちらを選択しても、メリットとデメリットがあります。
金融機関が貸してくれる金額は、金融機関や不動産会社の担当者も試算してくれます。
しかし、貸してくれる金額を返済できるかどうかは別問題にはなります。
貸してくれる金額は、主に年収をもとに計算されますが、同じ年収でも、家族構成、年齢、生活スタイル、価値観などによって、住宅ローンに割り振れる金額は異なるからです。
無理なく返すことができるだろうか?をよく考えて、自分自身で答えを出していく必要があります。
住宅ローンを検討する際は必ず返済額だけでなく、家計の収支をシミュレーションしましょう。
住宅ローンシミュレーターというものを各銀行がHPで公開しておりますので、活用してみましょう。
まとめ
この記事では住宅購入をする上で知っておきたいローンの返済方法について書いてきました。
住宅ローンを利用する際は知っておかなければならない事が多い為、不動産会社や銀行に丸投げしてしまう方もいらっしゃいます。
任せっきりだと失敗してしまう事もありますので、基本的な事は理解しておきましょう。
まずは返済方法と金利については最低限知っておいた方が良いです。