住む家を購入する際は老後の住まいの事も考えて検討した方が良いと思います。
住宅ローンは35年で組む方が多いですが、基本的にとても長い年月をかけて返済していく事になります。
期間が長い分、ライフスタイルもどんどん変化していくと思います。
賃貸物件に住み続けるのであれば別の物件を借りればいいだけの話ですが、購入する場合はそう簡単にいきません。
この記事では老後の生活を考えた住まいづくりのポイントについて書いていきたいと思います。
目次
変化に対応できる間取りを考えておく
間取りを考える際に今の暮らしだけをターゲットにする人はいないかもしれませんが、今よりも将来を優先するのは考えものです。
今が快適でなければ家を建てた買ったことが失敗となってしまうからで住宅を立てたら長く使うものなので将来も快適と言う欲張りな条件が求められます。
この条件を満たすには住む人と設備面を考えることが必要です。
その人の流れは出産、成長、世代交代等もあり、その都度、間取りにはどこかしら不便が生じがちです。
設備面の交換の時期も考えておく
設備はカーテンやレンジなど5年から10年、水回りの機器は10年から15年と言うように消耗するので、取り替えが必要になります。
このような変化に対応できる家づくりが大切で間取りにも反映できるのが良いです。
キッチンやサニタリーなど水回りの設備は一定期間使うと傷んでくるだけでなくより使いやすい便利な機器も発売されているので取り替えることになります。
インテリアのアクセントとして人気のデザイン性の高い階段は若い時は何でもないのに年齢によっては面倒になることもあります。
手すりをつける、足込み板をはめるなどの対応ができるようにしておきたいものです。
住宅ローン返済中でもリフォームローンは利用できる
退職金が出てからリフォームを考える方もいらっしゃると思いますが、住宅ローン返済中でも新にローンを組むことは可能です。
しかし、あくまでそれは返済能力いかんにかかっています。
返済額が増えても大丈夫かどうかをよく検討しましょう。
また、金融機関の側でも「収入に占める返済割合の基準」を設けています。
例えばある金融機関では、年間の総返済額の割合について、年収の35%以内などと、収入に応じて限度を決めています。
他の金融機関でもそれぞれに融資基準があります。
現在、住宅ローンを返済中の金融機関に相談してみましょう。
どれぐらいお金がかかるのか、目安は知っておくべき
リフォームの費用は分かりにくいといわれます。
家によってさまざまに状況が異なるからです。
でも、まったく目安がないと自分がどのようなリフォームができるのか見当がつきません。
このほか施工例をたくさん見たり、完成見学会にも参加するなどして、自分なりに見る目を養っておきましょう。
実際にいくらかかるかを知るためにはリフォーム会社への相談が必要です。
老後のライフサイクルの変化も考える
退職金を受け取る頃になると子どもも独立しているケースも多いですし、これまでは子ども中心のライフサイクルであったものが、夫婦2人の生活になります。
リタイアした夫と2人の生活になってから、奥さまが体調を崩すこともあるようです。
理由としては
・朝昼晩の食事の準備が大変
・友人と自由に出掛けにくくなる
・家でのんびりしづらい
等で、これまでの生活リズムが崩れるのですから、体調にも影響があるのかもしれません。
奥さま側だけでなくご主人側にも同様の心配があります。
これを回避する方策は「家庭内別居」であると考える方もいらっしゃるようです。
寝室を別にしたりする等して、相手の生活リズムに合わせない暮らしを送る事が、良好な関係を続ける秘訣のようです。
就寝中に異変が起きた場合に備えて寝室は同じが良い、という意見もあります。
老後の生活を考えた住まいづくりのポイント
老後の生活を考えた住まいづくりのポイントとしては
まず、たとえキッチンのリフォームであっても、夫婦2人の意見で検討する事です。
リタイア後は夫もキッチンに立つ機会が増えますので、2人にとって使いやすい導線を考える必要性があります。
他のポイントととしては、老後の生活の中で2人でいる時間が増えると、「たまには、1人きりになりたい」と思うものです。
そこで、自分の居場所(空間)の確保する事も重要です。
家族の導線の邪魔にならない部屋の一角を、家具で少し仕切るなどして、専用スペースを作る事はできると思います。
もちろん、外出することも必要です。
リフォームやレイアウト変更により、自宅でくつろげる空間を確保することを考えるのも良いと思います。
まとめ
この記事では老後の生活を考えた住まいづくりのポイントについて書いてきました。
今よりも将来を優先しすぎるのは考えものですが、住む家を購入する際は老後生活も視野に入れて検討した方がよいです。