現在、持ち家を持つ世帯の比率が上昇しています。
総務省の家計調査によりますと2012年は2人以上の世帯の持ち家率が81.4%だったのに対して年々上昇しています。
特に伸びているのは低所得者層で世帯年収を5分割したうちの一番低い層(平均年収263万円)の持ち家率は高くなっています。
いつか自分の名義のマイホームを持つために日々必死になって働いているというライフプランを立てている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
年収260万円以下という所得額の低い人でも買う人が増加している理由としては金利が低く抑えられている事などによって借りやすい状態という事が考えられます。
この記事では持ち家比率は上昇しているのか?低下しているか?について説明していきます。
目次
低所得者層の持ち家率は上昇している
現在のように1%を切るような超低金利状態が続いている中で、月々の家賃と同じくらいの金額で家を購入できてしまう事が大きな理由で上昇しているようです。
ただ、リスクとしては変動金利型の住宅ローンを利用してマイホームを取得する世帯は多い為、金利が上昇した時に家計を圧迫する可能性があるという部分です。
住まいの窓口
低所得者層が家を持つ際の注意点
例えば年収260万円だったとしても、マイホームを持ったらいけないという事ではありません。
・すべてローンに頼らず頭金として現金をできるだけ用意する
・変動金利ではなく固定金利を利用する
・住宅ローン控除で戻ってきた税金はすべて返済に充てる事
・見栄を張らず年収の6倍くらいの物件を選ぶ事
せっかく家を買うんだからお金をかけていいところに住もうと思うのはいい事ですが、払えなくなってしまった状態の事も考えるようにしましょう。
住宅ローンを組む場合は35年が最長になっており、返済の期間はかなり長くなります。
長い人生、何があるかどうかもわかりませんので、ある程度の余裕を持った資金計画を立てる事が重要です。
また、住宅ローン控除を利用する事により10年間、所得税や住民税の減税が受けられます。
住宅ローン控除:収入に応じて住宅ローンの1%税金(所得税、住民税)から控除されるというもので税金を払う金額が少なくなる制度です。
住宅ローン控除で戻ってきた税金は積極的に繰り上げ返済する事により月々の支払いは少なくなりますので、支払いのリスクは抑えれます。
マンションを持ち家として購入した場合どうか?
マンションを持ち家として購入して払い続けた場合の総額の費用はというと
初期費用約200万円
固定資産税:年10万円と仮定すると350万円
マンションの管理費・修繕積立金「月々2万円と仮定」:840万円
返済総額「利息を含む」:3932万4160円
賃貸マンションに住み続けた場合はどうか?
賃貸マンションにずっと住み続けた場合の総額の費用でいうと
引越し35年で8回した場合:400万円(一回当たり50万円)
更新手数料:35万円(一年更新1万円)
家賃:4,200万(月々10万円×35年)
総額:4,635万円
賃貸で住み続けた方がお得になる可能性が高い
おおよその目安で計算してみましたが、賃貸で住み続ける方が支払っていくお金の総額は少なくなります。
住宅を買うよりも賃貸で住む方が支払う総額では少なくて済みますが、大きく違うのは賃貸の場合ですといくら家賃を払っていっても自分の名義になる事はないということです。
まとめ
持ち家比率は上昇しているのか?低下しているか?について説明してきました。
ここ数年は過去最低の金利ともいわれており、そういった中で持ち家を購入する方は増えています。
銀行などの審査基準に関してもかなり緩和されており、年収250万円あれば申し込み可能という金融機関もあります。
注意すべきなのは年収が低くても住宅ローンを利用できるなら利用しようと安易に考えるのではなく、長い期間をかけてしっかり返済できるかどうかの計画を立ててから検討しましょう!!