ここ数年は住宅ローンの金利が低くなっていることもあり持ち家の購入を検討する方も増えています。
賃貸物件に住み続けるより月々の支払いは安くなるケースが多いですし、金利が低い今のうちにという考えの方が多いようです。
この記事では持ち家を購入して失敗しないために知っておきたいことについて書いていきたいと思います。
目次
返済ができなくなったらどうなる?
持ち家を購入する際には現金で購入する人は少なく住宅ローンを利用して購入する人がほとんどです。
現在、住宅ローンの金利は低くメリットも大きいですが、住宅ローンを組むという事は当然、毎月支払いが発生します。
もしこの支払いが難しくなった場合はどうなるかをまず知っておきましょう。
住宅ローンの返済ができなくなってしまった場合はその不動産は銀行や保証会社、サービサーなどの債権者が差し押さえをして裁判所で強制売却手続きが行われます。
裁判所で不動産を売却する手続きを「競売」と言います。
競売は一般的な相場に比べると募集金額が半値近いので所有者としては金銭的なダメージを受ける事になります。
金銭的なダメージも大きいですが、住んでいるにも関わらず買い手を見つける為に室内の写真をインターネットで公開されることになる事もありますので、精神的にはつらいものがあります。
さらに不動産の売却可能価格よりも住宅ローンの残債が多い場合はその不足分を用意しなければ不動産を売る事すらできません。
住まいの窓口
【持ち家を購入して失敗しない為の3ヶ条】衝動買いをしない
不動産は普通、数千万円する高額商品です。
1件物件を見て気に入ったからといってすぐ決めてしまうのは失敗のもとです。
物件というのはたくさんあるわけですから、自分の選択肢が養われるまで買うのはやめたほうがいいです。
少なくとも10件以上は見たほうがいいです。
ネットで検索すると物件の写真が載っていますが、実際に足を運んで物件を見てみると全然イメージが違う場合があります。
物件を実際に見ていく中で、その物件が本当にいいものなのか分かってきます。
【持ち家を購入して失敗しない為の3ヶ条】本当に返せる?
銀行は職業や収入などさまざまなデータから住宅ローンを融資できるかどうかを判断します。
融資する額の判断は年収の返済額の比率(返済比率)を見ます。
返済比率が基準以内(30%から35%とする銀行が多い)であれば融資できると判断します。
ただ、残念ながらこの基準は返済できるかどうかを判断するものではありませんので、貸してもらえるからといって喜ぶと失敗します。
本当に返済できるかどうかは自分自身で計算しなければなりません。
住宅ローンの返済期間は長いですので、様々な問題に直面することもありえますので、借りれるだけ借りるのではなく融資金額より60%から70%ぐらいの金額の物件を見つけたほうがいいです。
【持ち家を購入して失敗しない為の3ヶ条】家賃と同じだから得?
不動産会社は物件を売りたいがために住宅ローンの負担が小さく見えるように工夫します。
そこで活躍するのが変動金利の住宅ローンです。
変動金利ですので返済期間中に金利が上がることもありますが、金利が一般的に低く設定されています。
この変動金利の為、ローンの返済額が低くなり、家賃並みか家賃より低く見えるマジックです。
金利が高くなれば家賃並みどころか毎月高いローンを支払う事にもなります。
このマジックを見破るには全期間固定金利のローンで試算してもらう事が大切です。
まとめ
この記事では持ち家を購入して失敗しないために知っておきたいことについて書いてきました。
持ち家を買うことはとてもいい事ですが、よく考えて買わないと失敗しますので、しっかり返済計画を立てて検討するようにしましょう。