高層階への居住は住む人にとって健康面に様々な影響を与えます。

1994年の建設省建築研究所「当時」の渡辺圭子教授が発表した「集合住宅のストレスと居住者の精神健康」によりますと高層階はその高さゆえに外の明るさや雨の音、樹木の緑といった外界による刺激が乏しいと指摘されています。

その中で感覚遮断研究では刺激を極度に絶たれた被験者は無気力、抑うつなどの症状に陥りがちという結果が出ています。

さらに高層階での居住では流産率が高まるという報告もあります。

この記事ではマンションの高層階に住むと妊婦さんの流産率が上昇するについて書いていきたいと思います。

高層階に住むのは憧れですが・・・

現代の日本人にとって高層階に住むのは憧れであり、タワマンは人気物件です。

住んでいることがステータスとなり、お金持ちが良く住んでいるイメージがありますよね?

このタワマンに住む事はいいことずくめではなく高層階がもたらす健康被害の可能性もあるようです。

タワマンの高層階に住むと少なくとも地上から15m以上離れた場所で生活する事になります。

その為、運動不足からの低体温や神経症傾向を招いたり、換気不足でアレルギーにかかりやすくなるリスクもあります。



高層階に住むとストレスにもなる

タワマンの高層階の住民は富裕層が多いので、その直下の低層階に住んでいると上と比べて自分は大したことがないといった劣等感を抱きやすいです。

この劣等感が慢性的なストレスとなり健康に害を及ぼす可能性もあります。

文部科学省のレポートで「日本の『健康社会格差』の実態を知ろう」では学歴や所得と健康状態の関係についていくつかの仮説が挙げられているが、その一つに「相対的剥奪仮設」という項目があります。

相対的剥奪感というのは周囲と自分を比較した時に芽生える劣等感やあきらめ、ねたみといったマイナスの感情の事です。

同レポートによると相対性剥奪感を持ちやすい環境にある高齢男性はそうでない人に比べて死亡リスクが1.2倍も高いという研究結果も報告されています。

高層階に住むと妊婦さんの流産率が上昇

長年にわたり環境が人体に与える影響を調査してきた東海大学医学部の逢坂文夫さんによりますと1994年に発表した論文で「高僧に住む33歳以上の女性の流産率は約7割に達する」という発表しています。

この表は妊婦さんの居住階と出産年齢別に見た流産の割合をまとめたものです。

27歳以下の棒グラフを見てみるとこの年齢の妊婦さんは流産率が4.9%~5.9%と建物の高さによる影響はほとんどありません。

ところが年齢が上がるにつれて高層階に住んでいる人の流産率が高まっています。

このグラフを見ていると高さが何らかの影響を妊婦さんに及ぼしている事は分かりますが、原因については確かな事は分かっていないようです。

ただ、調査の真っ最中ですので今後は分かってくるかもしれないです。

6階以上が流産への影響が高い

高層階で影響が出るのは6階以上の部屋のようです。

逆に言えば1階から5階までは健康影響が少ないとみる事もできますし、住むなら6階未満が良いと思います。

高層階に住む場合にできる事は換気を良くして大人も子供も外に出る事が大切です。

外に出て外気や日光に当たり人とコミュニケーションをとり運動するなどの環境を整えるようにしましょう。

まとめ

この記事ではマンションの高層階に住むと妊婦さんの流産率が上昇するについて書いてきました。

論文やレポートを見てみて言える事は高層階のタワマンに住む事はステータスとなって良いですが、「健康被害」の可能性もあるようです。

妊婦さんの流産の可能性が高まる原因については明らかにされてはいませんが、調査結果を見ると流産の危険性が高まるという結果が伺えます。

高層階に住む場合はこういった結果も踏まえて検討すると良いと思います。