住宅ローンを利用する場合、金融機関の審査が必ずあります。
銀行などの金融機関はお金を貸す時に誰でも貸すわけではありません。
最近はマイホームを購入する際の審査も昔と比べると比較的に緩和されており、契約社員の方や派遣社員の方であっても融資してもらえるケースは増えています。
銀行などが審査する場合の審査に通るか通らないかは個人の属性で決まります。
この記事では住宅ローンの審査基準である属性について説明していきます。
条件の良い人と判断される基準とは?
銀行がお設ける基準というのは必ずしも全員に適用されるものではありませんが、年収の8倍までの物件の価格、返済比率が40%以内であれば条件の良い人と判断されます。
ただ高い基準でそのまま住宅ローンを組んでしまうと、生活が苦しくなるので注意が必要です。
条件が良い人は多くの借り入れを起こすことができますが、借りすぎないように自分で判断する必要はあります。
条件の良い人とは
■大企業に勤めている人
■公務員
■医者・弁護士
このような条件人たちであれば、銀行は喜んで融資してくれます。
属性が良いという事で危険な水準まで貸してくれることもある為、条件の良い人たちは自制心を持って借入額を制御しなければなりません。
懸念される部分としては銀行はこの年収や勤務先なら大丈夫ですからといった営業トークをしてくる場合もありますので注意しましょう。
住宅ローンについてはよく調べて、適正な金額を借りるようにしましょう。
条件の悪い人と判断される基準とは?
条件の悪い人は融資審査が通りにくくなる為、年収の8倍や返済比率が40%といった高い基準は望めないです。
条件の悪い人とは
■転職したばかりの人(勤続年数が短い為)
■個人事業主の人
■非正規社員の人
転職したばかりの人はすぐに住宅ローンを組む場合は比較的に難しいです。
転職後では、転職理由や仕事内容、年収などが審査されます。
個人事業主の場合はサラリーマンと比べると住宅ローンを利用するのが難しくなります。
個人事業主であれば、過去3期分黒字であることが条件で、個人事業主の場合は過去三期分の確定申告が必要となります。
個人事業主の方は節税対策などをしており、わざと赤字にしている場合が多いですが、この場合はかなり難しいです。
非正規社員の人の中でアルバイトやパートの方は住宅ローンを利用する事ができません。
派遣社員や契約社員の方は社会保険に加入していることが条件となる場合が多いです。
住宅ローンに落ちる理由として多い理由
住宅ローンの審査に落ちてしまうのは必ず理由があります。
銀行などはなぜ住宅ローンの審査に落ちてしまったのかという理由は教えてくれません。
では、どういった理由で住宅ローンの審査に落ちてしまうのでしょう。
■年齢
審査では契約者に返済能力があるかどうかを見ていきます。
年齢は返済能力に関係なさそうに見えますが、住宅ローンは20~30年前後という長い期間をかけて返済していく事がほとんどなので、契約者の年齢が高すぎないか問う部分も返済能力に関わってきます。
その為、現在の年齢はもちろんですが、完済時の年齢が高すぎるという事で返済の滞りが懸念され審査に通りにくくなります。
■年収
年収に加えて返済負担率も考慮されて審査が通る通らないが決まってきます。
年収1000万円と低くない年収であっても審査に通らない事もあります。
返済負担率というのは一年間に返済する額を年収で割ると出てくるものです。
返済負担率が高ければ高いほど年収の中で負担が大きく、いずれ返済が滞るのではないかという事で審査が通らない場合もあります。
基準としては返済比率40%を超えていないかどうかも重要です。
■職業
収入が高ければ住宅ローンに通りやすいわけではなく、年収1,000万円あっても不安定な職業でいつ年収が下がるかどうかわからないという人は審査が厳しくなります。
年収300万円の人でも安定した職業で勤続年数も長いという人の方が審査に通りやすいです。
■不動産の担保価値
住宅ローンを借りる際に物件や土地を担保にして、万が一支払えなくなった場合でも返済に充てられる価値のある物件かどうかを判断します。
逆に言うと物件の担保価値がかなり高い場合は個人の属性が低くても住宅ローンを利用する事ができる場合があります。
他社の借り入れがあると通りにくい
他の金融機関から借金をしているという場合は、審査に落ちてしまう場合がかなり高くなります。
返済が遅れてしまっている場合は、信用情報機関に返済の遅延が載ってしまいますので、滞納している場合は審査に通る事は難しいです。
この滞納に関してですが、あまり認識がない方もいらっしゃいます。
例えば、携帯電話の料金の支払いですが、最近は本体の代金を分割組んで買う方がほとんどだと思いますが、この本体の分割の代金も個人情報機関に登録されています。
つまり、携帯電話の支払いを少し遅れて払い続けた場合でも、滞納として登録されて審査が通らなくなりますので注意しましょう!!
まとめ
住宅ローンの審査は属性の良し悪しで決まるについて説明してきました。
審査基準の基本的な部分はある程度なりますが、金融機関によっては別の条件を用意している場合もありますので、金融機関の条件を確認してみると良いです。
審査でもっとも落ちる可能性が高いのは
・他社からの借り入れが大きい
・滞納履歴がある
ですので、まずは自分自身の借り入れや滞納履歴を消す事から始めましょう。