帝王切開で出産する人の割合が、この20年でほぼ倍になっています。
厚生労働省のデータによりますと帝王切開で出産する人の割合は約19%となっており、5人に1人は帝王切開で出産する人となっているようです。
また、日本産婦人科医会の詳しい統計分析でも2011年に18.6%と世界保健機関「WHO」が推奨する目安も超えています。
帝王切開で出産となった場合に医療費はどのくらい負担になるのか気になるところです。
この記事では帝王切開で出産すると医療費について書いていきたいと思います。
目次
帝王切開で出産には健康保険が適用になる
通常の分娩の場合は病気ではないので、費用は全額自己負担になります。
平均的な自己負担額は出産する施設にもよりますが、40万から50万と考えておけば良いです。
帝王切開も分娩環境によって大きく異なりますが、50万から75万程度だと言われています。
ただ、帝王切開の場合は通常分娩と異なり、医学的な必要性からやむなく行う手術ですので保険診療が適用になり、自己負担は3割です。
帝王切開での出産には高額療養費制度も適用される
帝王切開での出産の場合は通常分娩よりも安くなりますが、入院費の総額が高くなる可能性もあります。
いくら健康保険が適用になり、3割負担となるからといっても入院費の総額が高額であれば3割でも負担は重くなります。
そんな時に利用したいのが高額療養費制度です。
帝王切開での出産には健康保険が適用になりますので、高額療養費制度も適用になります。
高額療養費制度についてはこちらの記事もどうぞ。
帝王切開で生命保険の給付金はいくらもらえる?
公的な保険である程度、帝王切開に備える事はできますが、生命保険に加入していた場合はいくらもらえるのでしょうか?
■入院給付金
入院した日数に応じて入院給付金がもらえます。
普通分娩の場合は出産した日から5日前後入院する場合が多いのですが、帝王切開の場合は手術する日の数日前から陣痛促進剤の注射をしたりする事もあるので、10日前後入院する事があります。
例えば加入していた保険のプランが入院日額5,000円の場合は5,000円×10日で5万円といった給付金になります。
■手術給付金
入院給付金の日額と合わせて、生命保険会社所定の倍率をかけて計算される事が多いです。
例えば10倍と定められていた場合で入院日額が5,000円であれば5万円の給付となります。
■女性疾病特約
生命保険に女性特有の病気や治療の保障が手厚くなる女性疾病特約をつけていればさらにお金を受け取る事ができます。
いつ生命保険に加入するべきか?
妊娠する可能性がある方はいつから生命保険で備えると良いのでしょうか。
生命保険は子供をつくりたいと思った時に加入は検討した方が良いです。
これは生命保険会社によって条件などはバラバラですが、妊娠の月数に関係なく加入する事ができる保険会社もあれば、妊娠32週までは加入できるといった保険会社もあります。
ただ、帝王切開の場合は保障しないといったケースや健康状態によっては加入できないといった保険会社もあります。
内容が悪くなってしまう保険会社だけではなく、帝王切開の手術の場合でも保障があり、出産した後に体調が悪くなって入院した場合も保障されるという保険もあります。
すでに帝王切開が決まっている場合の手術や入院については保障対象外となる条件がついてきます。
保険を検討する場合は早い段階が良いです。
医療保険についてはこちらの記事もどうぞ。
まとめ
この記事では帝王切開で出産すると医療費について書いてきました。
帝王切開の場合は通常分娩と異なり、医学的な必要性からやむなく行う手術ですので保険診療が適用になり、自己負担は3割であったり、高額療養費制度も利用できます。
出産というのは人生の中で大きなイベントですし、お金もかかりますので、健康保険からいくらもらえるのかを確認しておいた方が良いです。
生命保険も必要と感じている方は妊娠中どの段階で帝王切開になるかはわからないわけですので、早めに検討しておいた方が良いです。