アパート・マンションを借りる際に火災保険に加入する必要はあるのかと疑問を持っている方もいらっしゃると思います。
引っ越しするたびに新たな火災保険に加入しますが、本当に必要なのでしょうか?
また、火災保険は更新の時期がやってきますし、2年ごとに2万円かかったりと金額的には負担が大きいです。
この記事ではアパート・マンションを借りる場合の火災保険の必要性について書いていきたいと思います
この記事の内容
1.知っておきたい失火責任法
2.借りる側は火災保険にはいっていないとどうなる?
3.火災保険の種類
4.火災保険の役割
5.まとめ
目次
知っておきたい失火責任法
失火責任法では重大な過失でない失火の場合は賠償責任を負わないとされています。
火災の出火原因の中にも小さな子供による事故、ガス漏れや漏電、落雷などの自然現象や放火といった防ぐことの難しい原因もあります。
こういった重大な過失がない場合は賠償責任を負わないと法律で決まっていますので、もしこういった原因で周りの部屋が火事になった場合で自分の部屋が燃えてしまっても賠償請求できないという結果になります。
借りる側は火災保険に入っていないとどうなる?
火災を起こしても重大な過失がなければ損害賠償を負わないですが、賃借人には賃貸借契約によって、部屋を出るときに「原状回復義務」というものが課せられています。
これによって万が一、火災によって建物が燃えてしまったり損害を与えてしまった場合は原状回復する為の義務がありますので、損害賠償責任を負うことになります。
火災保険の種類
火災保険と名前だけ聞くと火災によって被害が出た場合に補償してくれるイメージだと思います。
ただ、火災保険にはいくつか種類があり、賃貸住宅向けの保険としては
■家財保険
家財保険は火災や落雷、風災などの災害によって家財が損害を受けた場合に補償を受けられる保険
■借家人賠償責任保険
借家人賠償責任保険は入居者が火災や水漏れなどの事故によって物件に損害を生じさせて大家さんへの賠償責任を負った場合に損害賠償金などを保償する保険
■個人賠償責任保険
個人賠償責任保険は誰かにケガを負わせてしまった場合や上下階・両隣の物件に被害を与えてしまった場合に保障される保険
の三つに分けられてこれらを総称して火災保険と呼びます。
火災保険の役割
火災保険で補償される損害原因は火災、落雷、爆発、水害、水漏れなどが対象で家財や現預金の盗難も対象になるのが一般的です。
被害にあった場合は使えなくなった家財を片付ける費用が実費で支払われたり、保障内容は多岐にわたりますので、自分の財産を守るための保険とも言えます。
借家人賠償責任保険は火災や爆発で借りている部屋に損害を与えてしまった場合には原状回復を保証するものですので、大家さんのために入るものと考えたらいいです。
個人賠償責任保険は水漏れで階下の部屋に損害を与えたときに補償金が支払われます。
火災保険は自分のため、大家さんのため、隣家などのためという役割がありますので、とても重要な保険です。
まとめ
この記事ではアパート・マンションを借りる場合の火災保険の必要性について書いてきました。
火災保険は更新の時期があり、2年ごとに2万円かかったりと金額的には負担が大きいですが、アパート・マンションを借りる際にはとても重要な役割を果たしてくれます。