教育ローンとは、高校や大学など入学金や授業料の支払いなどを目的としたローンのことです。

子どもが借りて、卒業後に子どもが返す奨学金と違い、教育ローンとは保護者が借りて保護者が返します。

教育ローンの種類は大きく分けますと

日本政策金融公庫が行っている「国の教育ローン」

銀行や信用金庫、信販会社などが行っている「民間の教育ローン」

の2種類あります。

2種類ありますが、国の教育ローンの方が低金利です。

この記事では日本政策金融公庫の国の教育ローンについて書いていきたいと思います。

目次

国の教育ローンとは?

日本政策金融公庫(政府100%出資)の「国の教育ローン」を利用できるのは、子どもの人数に応じた世帯年収(所得)上限額を超えない方です。

学校納付金、受験にかかった費用、自宅外通学に必要な住居費用、教科書代・パソコン購入費、通学費用、学生の国民年金保険料など今後1年間に必要となる資金に利用できます。

借入限度額は子ども1人につき350万円(6か月以上の留学資金450万円)以内、返済期間は最長15年、固定金利(保証料別)です。
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国の教育ローンの手続き方法

国の教育ローンは銀行等の窓口やインターネット、郵送で申し込みができます。

資金が必要な時期の2~3か月前から申し込みが可能です。

申込から融資まで最低20日程度かかります。

借入に連帯保証人が必要ですが、(公財)教育資金融資保証基金による保証を利用する場合には連帯保証人は不要です。

この場合は別途保証料が必要になります。

元利均等返済の他、子どもが在学期間内は利息のみの返済とし、卒業後に元金と利息を返済する「元金据置」もできます。

返済は、融資日の翌月または翌々月の返済希望日から開始します。

国の教育ローンは固定金利なので安心

銀行等の教育ローンの金利は、変動金利が主流ですが、「国の教育ローン」は固定金利です。

景気が良くなると金利も上昇しますので、低金利の今、10年など長期で返済する場合は、借入時(融資契約時)の金利が完済まで変わらない固定金利は計画的な返済がしやすいといったメリットがあります。

なお、銀行等の教育ローンの返済期間は10年以内が多いのに対し、「国の教育ローン」の返済期間は最長15年と長期です。

現在の「国の教育ローン」の金利は固定金利(保証料別)1.66%です。

民間よりも国の教育ローンは低金利

一方で民間の教育ローンはどうなんでしょうか?

みずほ銀行の教育ローンは変動金利3.475%

三菱UFJ銀行のネットDE教育ローンは変動金利3.975%

となっています。

このように「国の教育ローン」は銀行等の変動金利よりも低い水準になっています。

まとめ

この記事では日本政策金融公庫の国の教育ローンについて書いてきました。

国の教育ローンは民間の教育ローンに比べると低金利です。

ただし、国の教育ローンの金利は保証料別なのに対し、銀行等の教育ローンは保証料込が多いです。

また、民間等の教育ローンは受験シーズンになるとキャンペーン金利を利用できる場合もありますので、単純に金利だけで比較できない部分には注意が必要です。